LPG (液化石油ガス) 2006年01月05日
日本は、液化石油ガス(LPG)を産油国からの輸入で賄っております。
産油国は、日本の業者などに対し通告価格制度をとっており 「この値段でないと売らないよ!」
といった売買のかたちをとっています。
ゆえにいくら高くても文句を言える立場にはなく 「買いたくなければ、他に欲しい人はいっぱい
いるからね」 という売り手市場なのです。
ここ最近、輸入LPGが高騰しておりまして 1年間 でなんと 58% 上昇しました。
更には、対日供給最大手、サウジアラビア国営石油会社のサウジアラムコは対日販売価格を1月から引き上げると通知してまいりました。当然のことながら輸入価格は最高値を更新しております。
日本は、過去にない未体験ゾーンへと突入したのです。
高圧ガス、低温機器、真空機器
川口液化ケミカル株式会社
048-282-3665
今日の格言
人生とはなにか?
「寒さにふるえた者ほど太陽をあたたかく感じる。
人生の悩みをくぐった者ほど生命の尊さを知る。」
(ホイットマン)
LNG (液化天然ガス) 2006年01月04日
2006年1月1日 ロシアからウクライナへの天然ガスの供給を停止する事態になりました。
上記の事態により、ウクライナに限らず天然ガス消費量の約20%をロシアからの輸入に頼り、うち約80%をウクライナ経由で受け取っているヨーロッパまで、供給不安に晒されることとなったのです。
日本では、原油を含め天然ガス、LPGガスなど輸入に頼る割合は、ほぼ100%に近いものです。船積みされて入手している日本に比べ、パイプライン供給によるヨーロッパの燃料ガスの価格は安価なもので、ものづくりをする工場でも安価な天然ガスを利用しているようです。
弊社で扱いのある鋳鉄溶解用純酸素バーナーは、助燃剤として燃料を必要とします。国内では天然ガス、LPG、重油、灯油などあらゆる燃料を対象として利用されていますが、前述のとおりヨーロッパでは天然ガスを利用するものがほとんどのようです。
こんなところにも各地域によるお国柄がうかがえます。
高圧ガス、低温機器、真空機器
川口液化ケミカル株式会社
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今日の格言
人生とはなにか?
「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し、急ぐべからず。
不自由を常と思えば不足なく心に望みおこらば困窮したる時を
思い出すべし。堪忍は無事長久の基。怒りは敵と思へ。
勝つ事ばかりを知って負くることを知らざれば害その身に至る。
おのれを責めて人を責むるな。及ばざるは過ぎたるより優れり。」
(徳川家康)
CH4 (メタン) 2006年01月03日
1月3日 アメリカ ウェストバージニア州の炭鉱で爆発が起こりました。
年末年始の休暇明けに、13人が専用車両で坑道内に入ったところ爆発が起きたそうです。現在のところ、メタンガスへの引火が原因とみられています。
米CNNテレビなどによると、爆発後に高濃度の一酸化炭素ガスが検出されているため、救出作業開始まで約11時間待たなければならなかったそうです。
昨日に引き続きガスが起因する事故です。
メタンガスは、目に見えません。臭いもありません。色もありません。人間の五感では感じられない、危険を感知できないガスです。
一酸化炭素も同様です。今そこに存在していても、安全だとも、危険だとも、判断できないのです。
メタンガスの爆発限界は、空気中に 5.3〜14% の濃度で爆発します。100%に近い濃い状態では爆発しません。どちらかというと、配管などから僅かに漏洩した状態で発火する可能性が高いのです。
日本国内で使用されている都市ガスも、メタンガスを主成分とするものです。
少しの量でも、漏れたガスに引火したら爆発するとご記憶ください。
ガスは、その物性を知ることが、安全の第一歩です。
川口液化ケミカル株式会社
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今日の格言
人生とはなにか?
「人生でいちばん大事なことは、失敗したらじっと歯をくいしばって
我慢し、成功してもすぐ有頂天にならないことだ。」
(ドフトエフスキー)
H2S (硫化水素) 2006年01月02日
昨年末年の瀬 12月29日 秋田の温泉地で4人の方が倒れました。
発見当初、いずれも意識がない状態だったようです。4人は雪の中にガスがたまっている所に落ちたようで、秋田県警は有毒ガスが原因の可能性があるとみて調べていました。
宿泊していた旅館さんによると、母親と子ども二人が午後三時ごろから遊びに出掛け、午後五時になっても帰ってこないため従業員らが捜していたようです。
この事故は、硫化水素による中毒が原因となりました。
硫化水素とは、無色・腐卵臭・可燃・毒・腐食性を有する毒性ガスです。許容濃度 10 ppm。大学等の実験室でも使われることがありますが、微量がもれただけでも十分な毒性を有するものです。ましてや高濃度のガスが充満した場所に曝されれば、容易に想像がつきます。
毒性ガスの特性を良く知ることが先ず第一です。
以前、自衛隊の演習で、炭酸ガスが充満した「くぼ地」で、隊員が中毒になったこともあったと記憶しています。不用意な事故とは限らず、ガスのたまりやすいピットなどでの作業などにも注意が必要です。
ガスが溜まりやすい場所には不用意に近寄らないことが第二。
ガスは見えませんので、注意が必要です。
川口液化ケミカル株式会社
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今日の格言
「鳥のまさに死なんとするや、その鳴くや哀し。
人のまさに死せんとするや、その言うや善し。」
(曽子)
人間が極限の状態におかれたり、なにか真剣に
取り組んでいるときに発した言葉は、誰の胸をも打ちます。
ニュース 2006年01月01日
2006年1月1日 あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
昨年12月、ホームページにニュース項目を日次で更新できるリニューアルをいたしました。
ガス・真空・配管工事・ガス法規・新商品 などカテゴリーを順次増やしながら、皆様のお役に立てる情報を配信してまいりたいと思います。
何卒よろしくお願いいたします。
代表取締役社長 外塚 博圭