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マテリアル技術関連用語解説(た行)

ダイキャスト Die Casting
圧力を加えた溶湯を金型に注湯して成形する代表的な鋳造方法です。寸法精度がよく、鋳物肌も機械仕上げと同程度に仕上がり、量産に適しています。比較的融点の低い亜鉛合金、アルミニウム合金、黄銅などの鋳造に使われております。
耐クリープ性 Creep Resistance
高温において一定の応力の下でひずみが時間とともに増加する現象を高温クリープといい、これに耐えうる性質のことを耐クリープ性といいます。
耐食性 Corrosion Resistance
腐食されにくい性質を耐食性が良いと表現します。鉄は錆び易く、ステンレス、アルミ、伸銅は錆びないといわれておりますが、これら金属でもまったく錆びないものはありません。錆びにくいという腐食が進みにくいだけで、厳密には腐食は進んでいます。腐食は、金属組織の内部応力と要った内部要因や溶接・曲げ加工、表面処理など加工による要因も複合的に発生しています。一般的にはオーステナイト系ステンレス、5000#アルミ、青銅系が腐食性の良い材料とされておりますが、統合的には高Ni合金が優れています。
ダイス
線引用ダイスにはチルドダイス、スチールダイス、タングステンダイス、ダイヤモンドダイス、硬質合金ダイスなどの種類があります。
体積弾性係数
水圧のように弾性体の全表面に一様な応力(kg/mm2)が作用するときに生ずる体積変化ΔV(mm3)をもとの体積V(mm3)で除したものを体積ひずみ(εν)といいます。一様な体積ひずみενとの比を体積弾性係数といい、Kで表します。
K = p/εν
ダイセット
プレス加工における冶具の一種で、抜き型や曲げ型のポンチとダイスをプレス機に取り付けるためのパンチホルダーとダイスホルダーの二枚以上のプレートと支柱(ガイドポスト)から成り立っていて、各種タイプが標準化されております。プレートには一般的に鋼が使用されております。
耐熱鋼 Heat Resisting Steel
高温における各種環境で耐酸化性、耐高温腐食性または高温強度を保持する合金鋼のことをいいます。数%以上のクロムのほかニッケル、コバルト、タングステンその他の合金元素を含むことが多いようです。組織としてはマルテンサイト系、フェライト系、オーステナイト系、析出硬化系の四つに分類されております。なお、合金元素の総量が約50%を超える場合には一般に超耐熱合金または耐熱合金もしくは単に超合金と呼ばれています。
耐熱性 Heat Resistance
高温においても強度があり、酸化しても脆くなり難い性質のことを耐熱性が良いといいます。鋼ではSUH(耐熱鋼)があります。非金属にはこうした規格はありませんが、キューブロニッケル、アロイ400などCu、Ni合金などには耐熱性がある。アルミは融点が660℃であることから相対的に耐熱性には劣ります。
耐疲労性 Stress Resistance
繰り返し荷重耐える強度のことをいい「疲れ強さ」のことをいいます。また、疲れ強さを引っ張り強さで割った比率を疲れ比といいます。
耐摩耗性 Wear Resistance
耐摩耗性は、硬さと密接な関係にあり、一般に硬度の高いものは耐摩耗性も高いといえるようです。耐摩耗性を改善するためには、鋼の場合、C量を増やすかCr、W、Vなどの添加元素を入れることです。熱処理や表面処理により表面硬度を上げる方法もとられます。軸受け用の材料には耐摩耗性の高いものが使われております。
耐力 Yield Strength
多くの非鉄金属は降伏点を示さないため、降伏点のかわりに耐力という用語を使います。これは応力(荷重)を抜いても元に戻らず0.2%の永久伸びが生じたときの応力Wを試験前の材料片の断面積(mm2)Aoで割った値になります。
N/mm2(kgf/mm2)
脱脂洗浄
アルカリ剤による脱脂を意味しています。金属や樹脂などの表面に付着する微量の油や埃などを取り除くことをいいます。
脱スケール
「酸洗」説明をご参照ください。
弾性 Elasticty
輪ゴムやタイヤなど引張り力をかけると伸びたり変形したりしますが、荷重をなくせばまた元の形や位置に戻る性質をいいます。反対に粘土のように元に戻らない性質を塑性といいます。弾性を利用したものにはハリがあり、板の曲げ加工のときの「スプリングバック」はこの弾性によるものです。
弾性限度 Elastic Limit
ゴムやタイヤは引っ張ったり力をかけると伸び普通は元に戻ります。ある限度を超えるとゴムがたるんで完全には戻らない限界点があります。この荷重Wを、材料片の最初の断面積Aoで割った値を弾性限度といいます。
弾性限度 = W/A(kgf/mm2)
鍛造 Forging
自由鍛造(FH)、型鍛造(FD)、熱間鍛造、冷間鍛造
金属を叩いて成形することを鍛造といいます。小ロットや単純形状、あるいは大物などは任意に方向や角度を変えて成形(たたく)する「自由鍛造(フリー鍛造):記号はFH(Forging Hand)」で作られ、金型を使って型打ちする「型鍛造:記号はFD(Forging Die)」は量産品や、複雑な形状、小物に利用されております。また、高温に加熱して(鋼では800~1,200℃)に鍛造する「熱間鍛造」では均質で緻密な鍛造組織が得られ材料の塑性、耐食性を高める効果があります。また冷間(常温)で行われる鍛造を「冷間鍛造」といいます。「冷間鍛造」は延性の良い材料に利用され、高強度で寸法精度の高い製品を作ることが出来ます。
炭素鋼 Carbon Steel
鉄と炭素の合金で、炭素含有率が通常0.02~3%の範囲の鋼をいいます。なお、少量の珪素、マンガン、リン、硫黄などを含みます。炭素含有量や硬さ(強度も含まれる)によって炭素鋼は更に次のように分類される場合があります。
炭素含有量による分類:低炭素鋼、中炭素鋼、高炭素鋼
硬さによる分類   :極軟鋼、軟鋼、硬鋼
断面係数
材料の断面の図心を通る軸に関する断面二次モーメントを軸から図形の周辺までの最大距離で割ったものをその軸についての断面係数といいます。
断面二次モーメント
ある平面図形とその内面の軸があるとして、その図面内の一点に微小面積をとり、そこから軸に垂直線を下した場合、その面積に軸からの距離の二乗を乗じた値を全体のものに対して断面二次モーメントといいます。
チェッカープレート Checkered Plates
稿板のことをいいます。
「稿板」説明をご参照ください。
チッピング Chipping
刃こぼれや小さな欠けのことをいいます。
千鳥板
千鳥格子模様の板をいいます。
鋳造 Casting
金属を溶かして鋳型に溶湯を流し込み冷却、凝固したものが鋳物で、この成形方法を鋳造といいます。中空品や複雑な形状品を一挙に成形量産できる利点があります。鋳物の種類にもよりますが鋳鉄の砂型、アルミのダイキャストや特に精度を求めるロストワックス法などもあります。一般に圧延品や鍛造品に比べて強度、塑性に劣る傾向があり、巣やピンホールが発生することなどの弱点もありますが、実際には各種の対策がなされております。
鋳鋼品 Steel Casting
鋼を鋳型に鋳込んで所要の形状を製品としたものです。
中板 
板厚が3.0~6.0mmの板のことをいいます。
抽伸
熱間押し出しした棒や管を所定の長さに切断し、一端を細く口付けしたあと、酸洗などで表面の酸化物を除きます。ドローベンチでダイスを通して引抜くことをいいます。
・超合金 Super Alloy
鋼の耐食性または耐熱性を改善するために、合金元素を多量に添加し、鉄分が約50%以下となっている合金のことをいいます。
超極薄板
板厚が0.1~0.25mmの板をいいます。
2B仕上げ
「スキンパス」説明をご参照ください。
疲れ限度 Fatigue Limit
金属を繰り返し折り曲げると、引っ張って切れるよりはるかに小さな力で破断します。このことを疲れ破断といいます。鋼の場合には応力(荷重)が小さくなるにしたがって破断に至る繰り返し数が増えていき、応力がある程度以下になると繰り返し数をいくら多くしても材料は破壊され難くなります。この限度を「疲れ限度」といいます。非鉄金属の場合は、この「疲れ限度」が明確に現れないため、応力Sの繰り返し数Nが一千万回の繰り返しに耐える応力Soを「疲れ強さ」といいます。実際に金属を使用する際の強度比較数値として重要です。一般に金属疲労という言葉でも使用されております。
継ぎ目無し鋼管 Seamless Tubes
鋼塊または鋼片から熱間で圧延、押し出し、押し抜きによって製造されるか、またはせん孔後に機械仕上げによって製造される継ぎ目のない鋼管をいいます。ただし、継ぎ目無し鋼管を冷間引抜したものを冷間仕上げ継ぎ目無し鋼管といいいます。
低温脆性 Cold Shortness
鋼は-20~-30℃で急激に脆くなる特性があります。これは特にリンの成分が多い鋼種にあらわれやすいものです。オーステナイト系ステンレスは低温材として優れたものであり、アルミニウムも超低温範囲に至るまで低温脆性を起こしません。
TOC Total Organic Carbon
全有機炭素を表しています。汚れの度合いを炭素の量から判定します。極微量の油分もTOC分析にて検査されます。
TIG溶接 Tungsten Inert Gas Arc Wellding
不活性ガス雰囲気中で、タングステン電極と母材との間に電流を使ってアークを発生させ、そのアーク熱によって母材および溶接棒を溶解して接合する方法です。シールドガスとしてアルゴンガスやヘリウムガスが不活性ガスとして使用されるため、アルゴン溶接など呼ばれることもあります。箔や超薄板から厚板まで溶接可能です。更にアルゴン合金、非鉄金属、ステンレス鋼や9%Ni鋼まで各種金属に幅広く適用できます。
DIN Deutsche Industrie-Norman
ドイツ国家規格のことを略していいます。
展延性
金属の塑性(力を加えると元に戻らない性質)のことで、展(ひろげる)延(のばす)加工によって、箔、深絞りや線の製造に利用できる性質のことをいいます。
電解研磨 Electric Polished
「EP」説明をご参照ください。
電食 Galvanic Corrosion
電気化学的腐食のことをいいます。
テンションレベラー
引張矯正機のことをいいます。
転造 
硬質のダイスを円筒形の素材に押し当てながら転がします。成形する加工方法を転造といい、冷間転造が一般的です。ねじや歯車によく使われ、真鍮のローレット材などは転造加工品です。
導電率IACS Electrical Conductivity
標準軟銅(比抵抗1.7241μΩ・cm・20℃)の導電率を100%としたときに同温同体の物質の比で示したもので、数値が大きいほど伝導性は良いようです。
導電率 = 標準軟銅の体積抵抗比率1.7241/当該物質の体積抵抗率 × 100
(20℃) ICAS,%
ドライパッシベーション
「O2パッシベーション」説明をご参照ください。
ドローベンチ
線、棒、管などを引抜くときに使用するダイスやドローヘッドを保持するスタンドをいいます。

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