第5672号　高圧ガス周知文書より「使用環境」について

ガスの知恵袋 　2020年05月15日

高圧ガス保安法第二十条の五第一項は、高圧ガスによる災害の発生防止
に関して必要な保安情報を周知させる義務に基づき、高圧ガス消費者か
に対して高圧ガス販売契約の締結時および周知から１年経過した取引ご
とに使用時に注意事項を周知文書にてお知らせしています。

高圧ガスの使用する消費設備の高圧ガスに対する適応性に関する基本的
な事項、「消費設備を使用する場所の環境に関する基本的な事項」編
ご紹介します。

・高圧ガスの環境

高圧ガスの容器は常に４０℃以下に保ち直射日光、湿気水滴、などを
避け腐食を防止して使用するとともに、バルブの保護と転倒防止を行
わなければなりません。狭い密室内でのガスの使用は避けて、やむを
得ない場合は十分な換気を行って、一酸化炭素中毒、酸欠防止を未然
に防止します。

　ガス溶接、溶断など作業を車両に高圧ガス容器を積載した状態の
まま行うことは危険です。必ず、移動後すぐに車両から積み下ろし
するよう徹底をしてください。

　アセチレンガスなどの可燃性ガス利用時は逆火防止装置（乾式安
全器や水封式安全器）の設置義務があります。アセチレン容器は帯
電防止し立てたままの状態で使用しなければなりません。また余っ
たホースを容器に巻き付けて使用すると、逆火が起こって燃え上が
ったホースが容器を炙ることになり被害が拡大する恐れがあります
ので止めましょう。

　容器バルブの開閉には専用ハンドルを利用して緊急時にガスを直
ぐ閉止出来るように、作業中はハンドルをつけたまま、あるいはす
ぐ使えるよう、間近に分かりやすく配置します。作業を中止すると
きは休憩時にもバルブを閉じて調整器のハンドルを緩めておきまし
ょう。

　着火と消火、着火後のバーナーの火炎が安定したことなどを目視
で確認してください。正常な燃焼を維持するために空気比を正常に
適正に保ち、運転中は適時、燃焼状態などを目視で確認し、異常時
には適切な処置を取りましょう。

高圧ガス、低温機器、真空機器
川口液化ケミカル株式会社
TEL 048-282-3665
FAX 048-281-3987
E-mail : info★klchem.co.jp
※★を@に代えてお知らせください

ありがとうございます

今日の埼玉県川口市のお天気は？
　皇紀２６８０年（西暦２０２０年）
　5月 14日　木曜日　有明月