被覆アーク溶接棒
もっともポピュラーな溶接棒による金属溶接は、日本全国どこの鉄鋼工場でも見ることのできる
溶接方法です。
この溶接に使われている溶接棒とはどんなものでしょうか?
溶接棒は被覆アーク溶接に用いられるもので、その構造は心線と呼ばれる鉄線の周りに原料粉
末と固着剤として水ガラスが混ぜてあり均一な厚さで覆われています。その中でも低水素系の溶
接棒は炭酸石灰を多量に配合し、これがアーク熱で分解し、炭酸ガスが発生することでアークを
大気から保護することで溶接金属(母材)への窒素や酸素などの侵入をシールドして防いでいま
す。低水素系以外の溶接棒は、でんぷんやセルロースといった有機物を分解させシールドさせま
すが、この分解ガス中に低温割れの原因になってしまう水素が含まれているのです。低温割れの
危険性が少ないオーステナイト系ステンレス棒を除いて強度が高く溶接部の低温割れの危険のあ
る高張力鋼、低合金鋼耐熱鋼、低温用鋼や板厚が20mmを超える軟鋼などのでも低水素系溶接
棒を使用します。
代表的な軟鋼の被服アーク溶接棒は?
E4303 : 旧JIS D4303
ライムチタニア系
被覆剤に高酸化チタンを約30%と炭酸石灰など塩基物質を約20%含み、最も多く利用されて
おります。耐ブローホール性を除けばイルミナイト系と同等の性能があります。溶け込みはイルミ
ナイト系より浅くスラグは流動性に富んでおり剥離も簡単です。
E4313 : 旧JIS D4316
高酸化チタン系
被覆剤に酸化チタンを約35%含み、使いやすい溶接棒です。溶け込みが浅くスパッタが少ない
光沢のあるビードが得られます。溶接金属の延性、靱性、が劣るため薄板溶接に使用されます。
E4316 : 旧JIS D4316
低水素系
被覆材に有機物を含まないため高温乾燥で溶接金属中の水素量を低く抑え、厚板や拘束の大
きな溶接に適します。
E4319 : 旧JIS D4301
イルミナイト系
被覆剤に約30%のイルミナイトを含み、日本で広く使われています。アークがやや強く溶け込み
は深いためスラグの流動性が富んでおり全姿勢で良好な作業性をもち、低炭素系以外では X線
性能、耐割れ性などが最も優れた溶接棒です。
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今日の埼玉県川口市のお天気は?
2013年5月31日 金曜日
暑さ指数 22.2℃(注意)PM1:00 ※環境省HP
※米航空宇宙局(NASA)が火星探査機「キュリオシティ」が浴びた宇宙放射線量を調べたところ
火星までの往復で浴びる宇宙放射線量は554~770ミリシーベルトと推計され宇宙飛行士がキ
ャリアを通じて認められている許容限度ギリギリか、場合によっては超えてしまうこともあるようです。
宇宙の放射線環境は地球の数百倍に上り、シールドで閉ざされた宇宙船の中にも届くのだそうです。
ちなみに自然界などで浴びる放射線量は年間6.2ミリシーベルトだそうです。
天気 はれ
ボンベ庫の温度 朝23℃、昼28℃、夜
本日の電力最大消費率は?
東電85%、北陸電82%、中部電88%、関西電77%、中国電86%、四国電85%、九州電80%
北海道電77%、東北電88%
です。
早く進もうとするほど、進めない
慌てたままやっても
いいことはひとつもない
人の心がわからなくなって
いずれ事故を起こす
車を運転中に
道に迷ったら
いったん、止まってちゃんと確認してから
進んだ方が早くて、確実なように
焦ったら
まず手を止めて、立ち止まる
迷ったら
ゴール(目的)を再確認して
スタート(現状)を見直す
(小田真嘉氏成長のヒントブログより)
by との