鋳鉄の溶接
さまざまな溶接のうち、鋳鉄(Cast Iron:C 2.14~6.67% + Si 約1~3% + Fe )の
溶接方法についてご紹介致します。
鋳鉄の溶接はほかの母材と異なり非常に難しい溶接です。溶け込みも浅く、母材と
溶接金属のなじみがあまり良くないため、開先角度を大きくとるか、補修溶接の際
には溝の底部に丸みを付けるなどの配慮が必要です。開先加工はグラインダーなど
機械的な加工により行い、アークガウジングによる方法は避けるべきです。
鋳物の溶接は特に割れやすく溶接金属の収縮応力を考慮に入れなければなりません。
そのため各ビードごとに溶接終了後すぐに先の丸いハンマーなどでビードの波がな
くなるまで軽く叩くピーニングを行います。こうすることで割れ防止に繋がります。
また、一般的な溶接と異なり一気に100mmや200mmの長いビードを付けてはいけ
ません。前進法、後進法、対称法、飛石法いずれの方法であってもビード長を50mm
以下の細切れにして、都度ピーニングを行いながらその作業を繰り返すことが鋳鉄の
良い溶接に繋がります。母材の余熱も非常に大切です。溶接部を溶接した後も急冷せ
ずにゆっくりと冷却すると溶接部の硬度を下げる効果があるためです。余熱温度は使
用する溶接棒の種類と融合部の固さにより異なります。溶接棒はNi系溶接棒が多く利
用されております。心線に合金成分が多く含まれると電気抵抗が大きくなり一般の溶
接棒と同じ電流を用いると、溶接の途中で溶接棒が赤熱して被服剤が分解してしまい
ます。この場合低めの電流値(ex :4mm 130Ampなど) で行います。 電気抵抗が大きい
心線の溶接棒は棒焼けし易いので低めの電流を使うように注意しましょう。
鋳鉄の補修をする際に油がしみ込んでいるような場合が多くあるようですが、そのまま
溶接してしまうとピットやブローホールが発生してしまいます。溶接前に脱脂が必要で
す。油抜きにはガスバーナーで焼く方法もしくは開先面の溶接による溶接熱で飛ばしま
す。ガスバーナーで除去する場合には400℃で煙がなくなるまで油を焼き尽くします。
補修溶接を行うと溶接金属の色合いを嫌うケースがあります。Ni系溶接棒には母材との
色調差が大きくなります。その場合にはNiを含まない鉄系の溶接棒を使用し、溶融部が
硬化して機械加工しにくくなりますので注意します。炭素鋼と鋳鉄を溶接しようとする
場合には直接溶接すると鋳鉄側の弱い部分に大きな応力がかかるため割れが発生します。
この場合には鋳鉄側に1層のに曇りを行った後にその肉盛り部と炭素鋼を溶接するよう
にすれば鋳鉄のダメージが少なくてすむようです。
鋳鉄用の溶接に関することなら
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今日の埼玉県さいたま市のお天気は?
2011年9月25日 日曜日
※情報収集衛星「光学4号機」が23日午後1時36分、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから
H2Aロケット19号機で打ち上げられました。高性能の望遠デジタルカメラを備える。北極、南極
の上空を通る高度数百キロの軌道を回り、地上の約60cmの物体を識別できるとされます。
天気 はれ
気温 19℃(PM7:00)
です。
「目の前の物から学ぶために必要な心構えとは?」
成長のヒントはいつもあなたのところに届いている。
実感がわかないという人は、
そのヒントに気がつけていないだけだ。
誰かからアドバイスということもあれば、
勉強をしていたらふと思いついたということもあるかもしれない。
口あるものからしかヒントが来ないというわけではない。
逆に、口あるものならいつでもヒントをくれるというわけでもない。
そのヒントをキャッチするためには、
目の前の物事にまっすぐ向き合っていることが必要です。
目を背けたり、
逃げていたりしているうちは、
そのヒントをキャッチすることができません。
何をしている時でも、
まっすぐ向きあっていれば、
声なき声が聞こえ、
姿なき姿を見えるようになり、
自然とヒントがあふれ出してきます。
(大学受験塾ミスターステップアップ専任講師柏村真至氏ブログより)
by との