アセチレン容器の火災
アセチレンガス容器が、いつ何時、火災や天変地異により爆発の危険に
曝される可能性は十分にあります。
万が一、アセチレンガス容器が火災に曝されている場合には、最初に考え
たいのがその火を消しても大丈夫か否かです。
消火が不可能か?
それともそれ以上周囲に被害を及ぼす恐れが少なくそのまま燃やしておい
ても良いか?
消火作業に当たる人々に被害が及ぶ恐れがあり、退避すべきか?
などを冷静に判断する必要があります。
容器への調整器の取付不良によるガス漏洩や、調整器出口の乾式安全器
の取付不良、乾式安全器とゴムホースの不良、ホースバンドの締め付け不良などに
よる漏洩着火は、それ程恐怖を感じるような大きな火には見えないので消
火のための容器バルブを閉止する作業も割合に冷静に行うことができるので
被害を伴うことも少ないようです。
しかし、このような小さな火でも気が付かないで長時間容器本体を焙る
ような状態になると容器内温度、圧力が上昇して安全栓(安全弁)を作動
させることになり、その結果手の付けられないような火災に発展すること
があります。
この種の漏洩着火で、最近大事に至る場合が多く、日常の心掛けとして
各取付部の漏洩検査を行い、各容器バルブ開閉ハンドルを使用中の容器には付
けたままにしておくことを習慣にお願い致します。
安全栓(安全弁)が作動して噴出ガスに着火した場合、容器の内圧が十
分ある間は、火炎が数mの長さにもなり轟音を伴って光輝・火勢とも強く
強い熱のため、側へよることも、容器を処理することも難しくなります。
通常、このような場合には付近へ類焼する恐れが無く、通風の良い場所に
容器を移動して容器を大量の水で冷却するか、大量の水で冷却しながら複
数の粉末消火器で消火します。
特に消火してもそれほど周囲を強く煽っていたので、簡単にガスに着火
します。このときガスが拡散する状態にありますので再着火すると爆発する
危険性が高くなり、これを防止するためには周囲を大量の水を冷却した後
消火します。特に屋内での事故の場合には、十分に注意することが必要で
す。消火器を使用する場合には、単独使用をするのではなく出来うる限り
複数本使用することが必要です。
火災になった中に容器がある場合、運び出すことが出来るか否かは、火
災の規模やその状況により一概に言えません。搬出が難しい場合、アセチ
レンガス容器は爆発する危険がありますので、逃げてしまう作業者も少な
くありません。しかし、必ずしも爆発する訳ではないので、冷静に判断を
しその場の環境を熟知した最小限の作業員が現場にてその処理に当たる必
要があります。アセチレンガスが火炎を受けていて、既に火を吹いている
場合にはその火が容器のどの部位に当たっているか速やかに判断し、既に
火を噴いている場合には爆発の危険があるかどうかを判断し、事後の処理
を決定します。その間にも容器への放水を続けることは欠かせません。
容器自体から火を噴いている場合、爆発の恐れがないよう出来るだけ容
器を冷却し続けていれば、それ程長時間燃え続けることはなく、火勢は衰
えます。
最も危険な場合は、容器が長時間火炎に煽られる状態です。放水冷却を
続けていないと爆発するおそれがありますので、消火担当者の方も出来る
だけと遠くから遮蔽物を利用して放水し続けることが肝要です。容器栓
(安全弁)が作動して噴出した火炎が隣接容器を煽るような状態になった
場合放水による冷却効果も少なく爆発した例もあり、この場合総員退避が
必須です。
火災の場合には、その任にあたる人は、先ず第一に水で消火・冷却するこ
とを判断し実践することが大切です。容器を搬出できる状況にある時には
状況により爆発の危険がありますので、出来うる限り早く火災から遠ざけ
付近にある容器も全て運び出します。燃えている容器以外の容器も全て運
び出すことが大切です。
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今日の埼玉県川口市のお天気は?
2011年3月31日 木曜日
天気 はれ
ボンベ庫の温度 朝10℃、昼15℃、夜12℃
です。
「○○が無いからできない」
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目の前を何とかしようとしたときに
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小田真嘉氏 成長のヒントブログより
by との