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金属のガス吸収・吸蔵

 金属は、気体を吸収したり放出する性質があります。1968年頃ランタン
1970年 LaNi5H6 が水素を吸収する合金として報告されて以来開発が進
んでいます。最近では、食品包装の中の酸素を鉄と化合させる商品も一
般的になりました。

 ジルコニウム(Zr)系合金はゲッター材と呼ばれ900℃程度に加熱すると超高真
空領域までH2ガスなどを吸着します。ジルコニウムとアルミニウムの合金の場合には
約800℃で活性化し、いろいろなガスに対して相当量の吸収速度を持ち、
吸収したガスは吸蔵された状態で安定しており再放出され難く、真空ポンプ
として利用されています。ジルコニウム + バナジウム + 鉄合金は、約400℃という
低い温度で真空加熱すると活性化し、これらを不揮発性ゲッター材と呼んで
います。
 旧来はゲッター材としてはチタンが利用されてきました。超高真空のチャンバー内
でチタンを加熱し、その周りのガス分子と一緒に蒸着させ、清浄な金属粒子膜
を吸着、吸蔵させました。ところがこのチタンがチャンバー内にばら撒かれるため
装置の本来の目的にとって都合の悪い場合がありましたので、不揮発性ゲッター
材真空ポンプは超高真空領域では画期的なものとなったのです。

 これらの合金により、水素を吸着させ、再度加熱して水素を放出させる
ときに酸素や一酸化炭素などの不純物を安定に合金内に閉じ込められるので
高純度水素の精製にも利用されております。ジルコニウム + 鉄系は400℃の真空
加熱活性化処理で、窒素ガスは吸収し難いのですが、酸素や一酸化炭素など
を吸収・吸蔵する性質を持ちますので窒素ガスの精製用に使用されておりま
す。ジルコニウム + ニッケル系は、400℃真空加熱活性処理をすれば、水蒸気を速い
スピードで吸収します。合金の表面の化学的性質によりさまざまなガスを分離
精製・除去する機能性材料になるんどえす。

ゲッターポンプなど真空ポンプ、真空排気セット、水素精製器、水素加湿器なそ
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 2011年3月6日 日曜日 
 天気 はれ
 気温 11℃(PM8:00)

です。

中国古典「大学」より

「其の国を治めんと欲する者は、先ず其の家齊う」

国を治めようと思うなら、先ず己の家をしっかり納めなければなりません。
しかし、しっかりとした心掛けを持って臨まなければ、自分の家庭一つ
円満に治めることはできません。そして、自分の家庭もまともに治められ
ない者に、国家や会社などの組織を立派に治めることなどできないのです。
(致知 2011年4月号 伊興田 覚氏 治国平天下の根本より)

 by との

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