Title:(56話)ガス漏洩検知警報器入門編(特殊ガス)
今週も特殊ガスのブログをお届け致します。
講師の SGマイスターさん よろしくお願い致します。
10.1.28
こんばんは
年始から”保安”に関するテーマが続いております。
そこで改めて高圧ガスの”保安機器”を考えてみるに、ガス漏洩検知
警報器に触れなければならないかと思いまして、本日のテーマにしま
した。
“入門編”と致しましたので極々簡単なことに触れたいと思います。
高圧ガスにかかわらず万一の漏洩をいち早く検知し、私たちを守って
くれるガス検知器。みなさんのご家庭でもプロパンガスや都市ガス用
の検知器がありますよね。が、ここでのテーマは家庭用とちょっと異
なる”工業用”について触れていきます。
特殊ガスは多種多様な物性を持っています。また、複数のガスを同じ
場所で使用する場合も多いですよね。家庭用の警報器はある特定のガス
だけ検知出来れば良いですし、同じ環境に色々なガスが存在することも
ありませんので、特定のガスにのみ反応するという性能はあまり求めら
れません。最近の家庭用警報器も性能が良くなっているようですが、
昔の家庭用検知器は、殺虫剤に反応したり、湯気で反応したりしていま
した。
さて、工業用についてですが、例えば複数のガスが混在し得る環境では、
“何が漏洩したのか?”を知る必要があります。従って、特定のガスに
のみ反応するという性能が必要になります。私たちはこの性能を”選択
性”と呼んでいます。
例えば、水素と塩素を使用している環境では、水素だけ検知するガス
警報器と塩素だけ検知するガス警報器の二台が必要になるんです。
ここで、みなさんの中には、「水素は見えないし臭わないから警報器が
必要がけど、塩素は臭って分かるからいらないでしょ」などと思った方々
もいらっしゃるのではないでしょうか?
人間の臭気感覚は非常に鋭く、ガス警報器では検知出来ないレベルで臭
気を感じるんだそうです。そう考えれば、”塩素用検知器は不要”とい
うのもある意味”正”と言えなくもない。。。
しかし、人間の臭気感覚の最大の弱点は”慣れてしまうと感度が鈍る”
ということです。一説には、人間が臭気を感じるのは人体に何かしら影響
があるかどうかを感じ、自己防衛機能の一つと言われますが、故に、危険
では無いと思えば次第にその感度レベルを下げてしまうんです。
事故事例などを見ていると、
「塩素が漏れていたことに気づかなかった。臭いがしなかった。」
などとの報告もあります。
過剰投資と言わず、ガス検知警報器は自分の身を守る重要な機器ですので、
適切に選定と設置に心がけましょう。
そうしてもう一つ!
ガス検知器は点検、センサー交換を行わないと性能が維持出来ません。
人間の臭気感覚と同様に感度が鈍ったり、全く感度が無くなったりします。
必ず点検を行い、性能維持に心がけましょう。
みなさんの周りにガス漏洩検知警報器はありますか?
その検知器、実は感度ゼロになっていませんか?
この機会に確認してみましょう。
今日はこのへんで。
by SGマイスター
ガス検知警報器のことなら
川口液化ケミカル株式会社までご相談下さい。
TEL 048-282-3665
E-Mail:CutHere_info@klchem.co.jp
ありがとうございます
今日の埼玉県川口市のお天気は?
2011年1月28日 金曜日
天気 はれ
ボンベ庫の温度 朝℃、昼4℃、夜4℃
です。
全ての答えは、自分の中には”ない”
自分の中に探すほど、目の前の事と相手が見えなくなる
相手からの頼まれごとばかりやっても、自分を失っていく
答えはつねに、相手と自分の間にある
”やりたいこと”と”求められること”の間のバランスをとるために
様々な問題が起きて、ズレを教えてくれる
(成長のヒント 小田真嘉氏ブログより)
by との