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Title:(45話)容器材質について(特殊ガス)

毎週金曜日は?

SGマイスターさんの「特殊ガス」講座ブログです。

第四十五回目になります。
それではいきましょう!

(45話)容器材質について 10.11.12
こんばんは

さて今日は容器についてです。

 みなさんの周りにある高圧ガス容器には実は色々な種類があるのは
ご存じでしょうか?一般的に広く使用されているのはマンガン鋼容器
又はSUS溶接容器だと思います。前者は、高純度ガス、標準ガスで主
に使用されています。
溶接容器はみなさんのご家庭で使用されるプロパンガスの容器です。

さて、特殊ガスでは容器の内面処理がとても大切だと以前お話をしま
した。マンガン鋼容器の内面処理は色々あります。ですが、特殊ガス
では、マンガン鋼容器では実現難しい技術的な理由でアルミ製容器を
使う場合があります。主に、半導体材料ガスの一部、標準ガスの一部
で使用されています。

技術的な理由の他にもアルミ容器を使用する場合があります。

アルミ容器は、マンガン鋼容器に比べて”軽い”というメリットがあ
ります。実際、汎用品サイズである47Lマンガン鋼容器は約50kg
の重量ですが、これに対するアルミ容器は48Lで約40kgと10kg
軽くなります。

高圧ガス容器を取り扱ったことのある方なら、この10kgの重量差は
とても魅力的だと思われるのでは無いでしょうか?

また、特殊ガスの製造技術に関わる人達から言わせると、技術的には、
マンガン鋼容器よりアルミ容器の方が優位な点が多いのも事実です。

であれば、マンガン鋼よりアルミ容器をメインに切り替えた方が良い
のではないか?という疑問が出てきますが、なかなかそうは行かない
のが現実です。

その理由についていくつかあげてみましょう。

1、最大の理由:コスト
   アルミ容器を作っているメーカーは世界でも限られます。また
  アルミ容器は、アルミ自体がとても柔らかい材質であるため、高
  圧に耐える必要がある高圧ガス容器を製造するためには多くのア
  ルミが必要です。実際、マンガン鋼の肉厚が6mm程度であるの
  に対して、アルミ容器の肉厚は数センチです。
  などの理由により、容器の単価はアルミが4倍くらい高価です。

2、現場事情:容器サイズ
   マンガン鋼47Lに対しアルミ容器は48Lです。また肉厚などの違
  いにより内容積も違う分外形も異なります。今までマンガン鋼を
  使っていたユーザー殿で容器をアルミに変更すると、その貯蔵や
  消費で使用するマニホールドやシリンダーキャビネットに収納出
  来ないという不具合が起こります。

3、柔らかい材質だから故・・・
   アルミは柔らかい材質のため、ちょっと取扱を誤るとキズをつけ
  たり壊れたりし易いデメリットがあります。耐圧試験を行う際、容
  器弁を取り外して取り付けるという作業がありますが、この時、容
  器弁取り付けネジをかじってしまうことがあります。従って、作業
  には十分気をつけたとしても、”寿命が短い”ということになって
  しまいます。すなわち、イニシャルが高価である上にランニングコ
  ストもかさんでしまうということになってしまいます。

以上、主な3つの理由を挙げました。

特殊ガス製造現場でも人による作業は多くあります。現場としても”軽い”
アルミ容器を使いたい気持ちもあるのですが・・・悩ましいことです。

今日はこのへんで。

 by SGマイスター

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ありがとうございます

今日の埼玉川口のお天気は?
 2010年11月12日 金曜日
 天気 はれ
 ボンベ庫の温度 朝8℃、昼13℃、夜16℃

です。

ニセモノは、
即効性があって、刺激がつよく、わかりやすい。

けれど、後味は”冷たい”。

ホンモノは、
じわじわと効いてきて、繊細微妙で、わかりにくい。

けれど、
後味は”温かい”。
(今日の開運メッセージより)

 by との

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