Title:(44話)製造可否を問い合わせる (特殊ガス)
特殊ガスの特集連載コーナーです。
今日のお話しは何でしょう?
それでは今日も講師の SGマイスターさんに登場していただきましょう。
よろしくお願い致します。
(44話)製造可否を問い合わせる ‘10.11.5
こんにちは
さて今日は“製造可否”についてです。
製造可否ってなに?って??
文字通り”作れるか作れないかを判断する”ってことなんですけど・・・
特に標準ガスをイメージすると分かり易いかも知れません。
例えば。。。
1、N2にO2を混ぜて1%のガスは作れますか?
→ この答えは可以
2、では、空気にCOを混ぜて100ppmのガスは作れますか?
→ これも可以
3、それでは、空気にN2を混ぜて1%のガスは作れますか?
→ これは不可以
4、ではでは、空気にH2ガスを混ぜて10%のガスは作れますか?
→ これも不可以
5、もう一つ、N2にNOガスを混ぜて45%のガスは作れますか?
→ またまた答えは不可以
さて、答えが”可以=出来る”となった 1、2 は良しとして
3~5 はそれぞれ異なる理由で”不可以=出来ない”という答えが
出されました。
まず3番
理由は・・・わかる方もいらっしゃいますよね。
そもそも空気ってのは主にN2とO2の混合ガスですから、その中に
さらにN2を混ぜてもN2の量を特定することは不可能。よって不可
となります。
次は4番
H2は可燃性ガスです。
法によって可燃性ガスは爆発下限以上の濃度で充填出来ません。
従って不可となります。
最後に5番
NOは常温で液体のガスです。難しいことはおいといて、NOの物性上
40%以上に充填することは出来ません。従って不可となります。
この他にも”不可”となるケースは色々あります。
不可となる理由は主に、法律と物性 によるものです。
法律又は物性によって”製造不可”と判断された場合、どこのガスメーカー
に頼んでも”出来ない”という答えが導き出されます。
「このガス製造出来ますか?」 と問い合わせしたことはありませんか?
「製造不可です」と答えが出された場合、その理由を聞かずに流すより
はその”理由”を聞いてみるのもよいのではないでしょうか?
一度「不可」と言われたものはどこに聞いても誰に聞いても「不可」となる
のもなのか否か・・・意識してみるとみなさんの役に立つかも知れませんよ。
今日はこのへんで。
by SGマイスター
今日のお話しは、とってもためになる通常の実務で出てくる例でした。
忘れないで憶えておきましょうね!
特殊ガス、特殊ガス機器(バルブ、マスフローコントローラー、レギュレーターなど)
特殊ガス配管工事まで
川口液化ケミカル株式会社へご連絡ください。
TEL 050-8881-7393
ありがとうございます
今日の埼玉川口のお天気は?
11月5日 金曜日
天気 はれ
ボンベ庫の温度 朝8℃、昼17℃、夜14℃
です。
今日のトップニュースは、何といっても YouTube映像ですよね!
尖閣諸島で中国船籍の漁船が、日本の海上保安庁巡視船と衝突した
事故の映像が11/4夜、ネットにUPされると瞬く間に広がり、正午の
NHKニュースでは、結局映像を放映していました。
出す、出さないで最上級に慎重になっていた日本国政府の対応が
全て無為になる出来事でした。
みなさんは、ご覧になられましたか?
by との