■吸着式排ガス処理装置の吸着剤に関して(その1) (排ガス処理)
「精製ガス」「排ガス処理」を解説するシリーズ第十八回目になります。
本日は、藤村Fさんの「排ガス処理」第十話をお知らせ致します。
■吸着式排ガス処理装置の吸着剤に関して(その1)
今回は、第04話でお話した吸着式排ガス処理装置のメーカーが抱えて
いる問題点をお話したいと思います。
(ちょっと、難しいかも知れませんが、出来るだけ判り易く紹介します)
皆様のご家庭に『プリンター』がありますよね?
有名な会社ではC社とか、E社とか、あります。このインクやトナーのカート
リッジはプリンターメーカーの物を使っていますか?ほとんどの方がメーカー
品でない金額の安い『非純正品』を使っているのではないでしょうか?
『性能が同じであれば、金額が安い方がいいじゃん!』と思われるかもしれ
ません。
ここに、落とし穴がある事を知っているでしょうか?
もし、『非純正品』のカートリッジを使用していてプリンターメーカーの保証期
間内(購入後1年間)に故障が発生しても、無償修理してもらえないケースが
あります。要は、非純正品を使用する時はユーザーのリスクで使用する意識
が必要になります。
さて、本題に戻りますが吸着式排ガス処理装置においても同様な事象が多く
発生している様なのです。ここで言う排ガス処理装置は非常に毒性の強いガ
スを処理装置です。
吸着式なのでどうしても処理できる量に限界があります。限界に達したらカート
リッジに充填されている吸着剤を新しい吸着剤に交換して再利用する方法で継
続的に使用します。リーマンショック以降、処理装置の維持管理費用の削減の為
に金額の安い『非純正品』に切り換えて使用しているケースがあるのです。
『純正品』は処理するガスに対して、どの程度の濃度で、どの程度の流速で、どの
程度吸着処理させる事が出来るか?等々、様々なデーターを取ってユーザーの
使用条件に合った設計をしています。『非純正品』はこの様なデーターなしにどこ
かのユーザーの実績で『問題ありません』として販売しているようです。
よって、何かトラブルが発生しても原因調査する事無く『無償交換』する等して、根本
の解決をしない、もしくは出来ない様です。最近あった事例ですが、『非純正品』の吸
着剤が充填されたカートリッジを純正の会社に薬剤交換を依頼して、純正会社がカー
トリッジを開放した所、処理されているはずの毒性ガスが再放出されて作業者の方が
危険な状態にあった。と聞いています。また、使用済の吸着剤は産業廃棄物に該当
しますが、『非純正品』は適正な処理をしていない。との話も聞こえて来ております。
万一、『非純正品』が不適切な処理をしていた場合、排出元のユーザーまで罰則を
受けるケースがある様です。処理装置全体の保証、ユーザーでの安全な使用、輸送・
薬剤交換時の安全の為に、是非純正を使用した方が良いと思います。事故等があっ
た時のユーザー側のリスクが大きく、取り返しの付かない事にならない様に!
今日はここまで!
次回は『吸着式排ガス処理装置の吸着剤に関して(その2)』を紹介します。
お楽しみに!!(^O^)
by 藤村F
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ありがとうございます
今日の埼玉川口のお天気は?
9月29日 水曜日
天気 くもり
ボンベ庫の温度 朝17℃、昼22℃、夜21℃
です。
小川糸さんの「食道カかたつむり」をご存知でしょうか?
「食」をテーマにした小説を柴咲コウさん主演で映画化した物語です。
生きることは、食べること。
想いを込めて祈りつくした食材を、食べる人の幸せを願いながら調理する。
たくさん愛情のこもった食事からエネルギーを受け取ることで
食べた人が幸せになる、幸せを感じつくすことができるのです。
お金のため、仕事のため、名誉のための食事には、残念ながらエネルギーは
含まれていないのです。
そう。
最高のエネルギーのこもった食事は、家族のことを思ってつくる
お母さんの愛情こがもったごはんなのだそうです。
by との