Title:(36話)高純度ガスに詳しくなろう(その2) (特殊ガス)
特殊ガスを探訪する連載ブログ「特殊ガス」シリーズ 第三十六話です。
毎週、投稿いただいている SGマイスターさんは、特殊ガスのことだけを
考えお話いただいております。
ありがたくその胆をを頂戴したいと思います。
では、今週もよろしくお願い致します。
(36話)高純度ガスに詳しくなろう(その2) ‘10.9.3
こんにちは
さて今日はその2です。
前に記事にしたこととかぶりそうですが話の流れ上やむなくご容赦下さい。
高純度ガスはその名の通り”純度”がウリですね。
どれだけ100%に近いのか? が品質の差になります。
30話、31話で”本当に高純度なのか?”なんてことに触れましたが、以降読み
進める前に出来れば再度目を通して頂けるとよろしいかもです。。。
この ”純度” ですが、どの時点で ”純度保証するのか?” ご存じでしょうか?
恐らく世に出回っている高純度ガスの ”純度保証” は、ガス容器の中に入って
いるガスの純度を保証しています。又は、容器に充填する前のガスを保証してい
るものが殆どだと思います。
どういうことかと言うと・・・
標準ガスに置き換えてお話をします。
標準ガスに最も大事なことは”値が正しい”ことですよね。
ユーザーさんはそのガスに表示されている”濃度”を使うのですから、バルブをひねっ
て出てきたガスの値が正しくなくてはなりません。つまり、標準ガスは、”バルブから
出てくるガスを保証”していると言えます。
ここでもしも、”容器の中に充填されているガスを保証している”と考えると、バルブ
から出てくるガスが少々値が狂ったとしてもやむなしってことになってしまいますね。
実際そんなことでは ”使えない標準ガス” を供給していることになりますから、あり
得ませんよね。
さて話しを高純度ガスに戻しましょう。
以前の記事で、 ”高純度ガス” の純度保証とは ”不純物規格の保証” と言いました。
不純物の規格・・・・
不純物として存在する成分の安定性・・・
何となく標準ガスに似ている気がしてきませんか?
“不純物=成分ガス” と考えるとイメージし易いでしょうか。
高純度ガスも入れ物(高圧ガス容器)の中身が汚れていたりすると、そのガスの不純物は
一定せず、増えたり減ったりします。
最も顕著な挙動を示すのは水分です。
高純度ガスを使っていると、そのガス中の水分値はガスの残量によって変化していきます。
ガス量が減ってくると水分は増える傾向にあります。
また少しお話が難しくなってきましたね。
世の中にある高純度ガスは、バルブをひねって出てくるガスの純度を保証しているのか?
或いは容器の中に入っているガスを保証しているのか?
正直、一般的な使用ではその違いはわかりにくいものですので、使用上で問題が生じない
ことが普通です。
しかし、使い方やその目的によっては厳密に不純物を管理されたガスが必要な場合もあり
ます。”純度”という表記のみで判断することなく、以前にも触れた”不純物規格”に加えて、
その純度保証はどのような考え方で保証されているのかに目を向けてみる。。。。
詳しく知っている人だけの豆知識です。
今日はこのへんで。
PS 今日はドラえもんの誕生日です。
by SGマイスター
「高純度ガス」を言葉にすると簡単のようですが、海より深い、経験と失敗と知識に
培われた集大成の技術です。(と、敢えて言い切ります!)
勉強の機会をいただけている SGマイスターさんに感謝です。
特殊ガス・高純度ガスのことなら
川口液化ケミカル株式会社までご相談ください。
TEL 050-8881-7393
ありがとうございます
今日の埼玉川口のお天気は?
9月3日 金曜日
天気 はれ
ボンベ庫の温度 昼36℃、夜34℃
です。
これは佐賀藩士の心の鍛錬である。
「必死の観念、一日仕切りなるべし。
毎朝身心をしづめ、弓、鉄砲、槍、太刀先にて
すたすた(ずたずた)になり、大浪に打取られ
大火の中に飛び入り、雷電に打ちひしがれ
大地震にてゆりこまれ、数千丈のほき(崖)に飛び込み
病死、頓死等死期の心を観察し、朝毎に懈怠なく
死して置くべし。
用事の事はあらず、前方に(あらかじめ)死を覚悟し
置く事なりと」
隆 慶一郎著 「死ぬことと見つけたり」 新潮文庫より
by との