クライオスタット
2K Cryostat
クライオスタットなどの極低温システムは、使用する液体窒素や液体
ヘリウムなどは十分な知識と危険性を理解しておく必要があります。
液体窒素や液体ヘリウムは、毒性が無く不燃性ガスでもあるため経験の
ある方であってもその危険性を忘れがちです。クライオスタットに極低
温ガスを使用すると凍傷・窒息・爆発・感電などの危険性があります。
爆発する? なぜ?
と、疑問に思われた方は特に注意が必要です。
湿度が高く、クライオスタットの性能劣化などにより蒸発量が激しいと、
液化ガスの出口が水分によって閉塞しクライオスタットが爆発することが
あるのです。逆に液体ヘリウム容器のように蒸発量が非常に小さくなるよ
う設計された装置であっても、出口を開放のまま放置した場合、水分を吸
い込んで閉塞する場合があります。
通常、クライオスタットや液化ガス容器はこれらのトラブルを未然に防ぐ
ため安全弁などの機器を付属しております。しかし、少しでも通常と違う
現象が発生した場合には注意が必要です。仮に閉塞しているだろう状態に
なった場合(安全が確保できるのであれば)安全装置が働いていることを
確認した後、閉塞した箇所をヒートアップするなどして開放してください。
-196℃ の液体窒素は汎用ガスですのでご存知の方も多いかと思います。
-268.9℃ の液体ヘリウムの場合には、どのようなことを注意すればよいで
しょうか?
液体ヘリウム取扱い上の注意事項
・液体ヘリウム容器は専用のものを使用してください。
・液体ヘリウムは専用のトランスファーチューブを使用しないと移送でき
ません。
・運搬直後のヘリウム容器は内圧が非常に高くなっている場合があります。
圧力をブローさせる場合、容器に設置されている、バルブを開きますが、
ゆっくりと開きましょう。回収させている場合でも、急激に開いた場合
には大量の低温ヘリウムガスが放出されたいへん危険です。
・液体ヘリウム輸送管(トランスファーチューブ)を挿入する場合、ゆっ
くりと挿入します。液体ヘリウムは蒸発潜熱が小さいため、少しの熱を
加えても、直ぐに蒸発します。
・液体ヘリウム容器使用後は回収ラインに接続し保管するか、低圧安全弁
を使用し、若干内圧を高めた状態で保管してください。回収しないヘリ
ウム容器は常に微量のヘリウムガスを空気中に放出していますので、換
気の良い場所で保管して下さい。
・液体ヘリウムをクライオスタットに移送している場合、多くのクライオ
スタットのヘリウムガス出口は低温状態となり凍結を起こします。非常
に消費量が多 い場合にはその部分で空気が液化します。液体空気は発
火性があるため非常に危険です。これを防ぐために急激な移送を行わな
いことと、配管に簡易断熱材を施工するなどの方法が有効です。
・小型容器に多い液化窒素シールド型容器は液体ヘリウムが入った状態で
は、液体窒素の蒸発量が非常に小さくなるため、低圧安全弁などを付け
閉塞しないよう注意してください。また、液体窒素シールド型容器は蒸
発量を小さくするため挿入径が小さい(パイプの細い)場合があります。
操作方法が悪い場合、パイプの中で水または窒素によって閉塞してしま
うケースがありますので注意が必要です。それを防ぐために低圧安全弁
を使用するか微量流量計を付けて閉塞しないことを毎日確認して下さい。
※万が一、閉塞した場合速やかに製造メーカーに連絡し指示を仰ぎます。
液体ヘリウムを使用する場合出来るだけ製造メーカーの業務時間中の
日中に行うことをお薦め致します。
極低温ガスを使用する場合にはくれぐれもご注意下さい。
液体ヘリウムのご用意やご検討談会の相談など
川口液化ケミカル株式会社まで、ご連絡ください。
TEL 050-8881-7393
ありがとうございます
今日の埼玉県川口市のお天気は?
7月15日 木曜日
天気 はれ
ボンベ庫の温度 朝26℃、昼30℃、夜30℃
です。
芸能ネタで恐縮ですが、人気者のナインティナイン岡本さん
が長期のお休みを発表されましたね。
一般人であっても、有名人であっても、誰であっても
心身ともに無理があっては続かないのではないかと思います。
by との