Title:(30話)高純度ガスは本当に高純度なのか? (特殊ガス)
フライデーナイトを飾る SGマイスター さんの特殊ガス劇場第30幕です。
だんだんと核心に迫る内容となってきております。
先生に振り切られないようついていきましょう!
では、お願い致します。
(30話)高純度ガスは本当に高純度なのか? ‘10.7.23
こんばんは
なんだか本日のテーマは特殊ガスの根幹を揺るがしかねないテーマかも
知れません・・・そんなつもりはありませんのでゆる~く読んで下さいm(_ _)m
今日のお話は”純度”ってどのように決めるのか?というお話なんです。
「それにしては過激なタイトルでは?」と思われる方もいるかと思います
が、まぁ取りあえず書き進めさせて頂きます。。
さて、皆さんも恐らくご存じの”純度”という言葉ですが、12話で
“100%にどれくらい近いか?”ってな意味ですとお話しました。
これが一番イメージし易い”純度”の説明なんですが、詳しく述べてい
くとドンピシャに正しい説明ではないんですよね。
世の中に”高純度ガス”ってのがあります。”高純度”って名の通り
100%にどれだけ近いのか?という”純度”という指標で”商品価値”
が決まってきます。普通に考えたら決まるはずなんですが、やっかい
なことにガスの”純度”には表現方法がいくつかあります。従ってその
“表現方法”まで比較しないと正しく”商品価値”が比べられません。
これが原因で”ユーザーが誤解する”ことがしばしばおきています。
困ったものですが、これを統一することも難しく、現在のところ”正し
く比較出来るようにユーザー側が賢くなる”しかありません。
以下の例ではどちらが“高純度”なのでしょう?
①純度99.9% Ar 不純物規格 O2 <0.05%、 N2 <0.04%、 CO2 <0.01% ②純度99.9% Ar 不純物規格 O2 <0.1% "純度"という標記は同じ99.9%のアルゴンが二つ。 「どちらが高純度?」かと言うと・・・・・答は後ほど。。 純度の標記方法で最も一般的なものは[100%-不純物]という方法 です。殆どの"ガスの純度"という表現は、不純物規格の合計を100% から引き算して99.99%などという表現をしていますよね。 よく知られていることですよね。 ここで少々疑問がわきませんか? 疑問に思っていることはありませんか? ①対象"不純物"は誰がどうやって決めるの? ②その不純物規格ってどうやって決めるの? ③"100-不純物計"が純度(99.999%等の標記)と一致しない場合が あるのはなぜ? などなど... このへんの疑問の少しお答えしましょう。 ①不純物は誰がどうやって決めるのか?
決まり事って殆どありません。”殆ど”と表現したのは、公的に不純物
成分としての規格が定められている場合があるためですが、極一部に適用
される程度です。とは言え、決まり事とまで言い難いのですが、不純物の
決め方には一定の”考え方”が存在します。
1)そのガスの製造過程で混入または残存しえる成分
2)精製、移動、充填など、最終製品になるまでに入りえる成分
3)品質管理として不純物を規格分析可能な成分
概ねこの三つです。
つまり、各社の示す”ガスの純度”はこれら考え方に従いつつ・・・結局
各社の好きなように定められているという要素があるんです。。。。
なんだか書き進めてみたら自分が思っていたより難しいことにふれてしまったようです。今日はここで一区切りさせて下さい。
To be continued ……
by SGマイスター
「高純度ガス」のことなら
川口液化ケミカル株式会社までご相談下さい。
TEL 050-8881-7393
ありがとうございます
今日の埼玉県川口市のお天気は?
7月23日 金曜日
天気 はれ
ボンベ庫の温度 朝31℃、昼37℃、夜36℃
です。
朝顔は、朝咲く花です。
ですが、これからは咲く時間がどんどん早くなり
八月には夜明け、九月には夜明け前に咲きます。
これは、日没後十時間経つと咲くためで
日没がこれから早まるので咲く時間も早くなるんだそうです。
by との