■エレクトロニクス業界の地球温暖化(PFC類)削減対策
先々週にスタートしました「排ガス処理」「精製ガス」シリーズ
第三回目のお知らせになります。今回、「排ガス処理」について、
藤村F先生にお願い致します。
それではよろしくお願い致します。
■エレクトロニクス業界の地球温暖化(PFC類)削減対策
今週はエレクトロニクス業界のPFC類削減対策をご紹介します。
PFCとはパーフルオロカーボンの略です。
皆様は『フロン』という言葉を聞いたことがあると思います。
フロンの一部にPFCは属しています。
さて、なぜPFCが注目されているか?
と言うと、これらのガスは地球温暖化係数が非常に高いガスだからです。
エレクトロニクス業界で多く使われているガスの地球温暖化係数を紹介
します。
ガス名 地球温暖化係数
二酸化炭素(CO2) 1
パーフルオロメタン(CF4) 6,500
パーフルオロエタン(C2F6) 9,200
パーフルオロプロパン(C3F8) 7,000
六フッ化硫黄(SF6) 23,900
JEITA(財団法人 電子情報技術産業協会)はエレクトロニクス業界
は独自の削減目標として1995年比10%削減を掲げました。
『あれ??基準年は1990年じゃないの?』と思われた方がいるかも知
れません。
前回のお話を良く聞いていましたね! 関心、関心!
そうなんです! このPFC類の排出量は残念ながら、1990年段階で
日本として把握していませんでした。
1995年に初めて把握することが出来たので、この年を基準年にするこ
とが国際的に認められています。
では、エレクトロニクス業界はどの様にPFC類の排出削減をしたのでしょ
うか?
各社とも段階として次の3ステップを踏んでいる様です。
第1ステップ 使用量の削減
今まで100使用していた量を80や90に減らして製品に影響の
ない量を検証しました。要は『お小遣いの無駄を無くした』状態ですね!
使用量の調整だけで済みますので、余計な設備投資は必要ありません。
第2ステップ 代替ガスへの切替
地球温暖化係数の低いガスに切り替える事で排出量を削減しました。
製造工程によっては切替が適さない事例もあったようです。
このステップの場合、ガスの供給設備などに若干の設備投資が必要に
なります。
第3ステップ 無害化処理装置の導入
地球温暖化係数の高いガスは熱をかけると、温暖化係数の低いガス
に分解する性質があります。処理の方式は様々ありますので、今後お
話させて頂きます。
処理装置を導入しますので、多額の設備投資が必要になってきます。
昨今の景気低迷の中では、設備投資する余裕が少ない企業が多い為、国等か
らの助成金制度もあります。
助成金制度に関しても今後お話させて頂きます。
by 藤村F
環境に関わることが、実業の世界にもかなり定着しつつあります。
新聞の遠い話でなく、身近な工場でも既に取り組みは始まっています。
よく勉強しないといけませんね。
環境にかかわる排ガス処理装置のお問い合わせのことなら
川口液化ケミカル株式会社までご連絡下さい。
TEL 050-8881-7393
ありがとうございます
今日の埼玉川口のお天気は?
6月9日 水曜日
天気 はれ
ボンベ庫の温度 朝18℃、昼20℃、夜21℃
です。
今年も埼玉県川口市では「エコライフDAY2010」と銘打ち
ストップ温暖化の取り組みを皆で行いましょうというイベントを
開催します。
6月13日の日曜日に、一人一人がどれだけ二酸化炭素排出量を
減らせるか?
そして、その日一日の市民全体での削減量を積算し、成果を
市役所が発表するものです。
主催:川口市、川口市教育委員会、NPO法人川口市民環境会議
後援:川口商工会議所、川口商店街連合会、川口市大型店連絡協議会
お問合わせ先:川口市役所環境総務課
http://city.kawaguchi.lg.jp/
NPO法人川口市民環境会議
http://www.ne.jp/asahi/eco/ecolife/
by との