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Title:(26話)対腐食ワクチンについて考える  (特殊ガス)

 フライデーナイトを飾るSGマイスターさんの特殊ガスをご紹介する
コーナーです。スタートしてから早くも第二十六回です。それでは今日
も張り切って参りましょう!

では、よろしくお願い致します。

(26話)対腐食ワクチンについて考える ‘10.6.25

こんばんは

 さて今回は前回に引き続き”腐食”に関係するお話です。
そして今回は”空気感染をどう防ぐべきか!?”なんてお話をしたいと思い
ます。

腐食性を示すガスを使用する時、なんと言っても空気感染を防止する必要
があります。

この”空気感染”・・・どこから来るのか? と言うと・・・

ほぼ100%が“容器交換作業”にあります。

そんなことわかっている! って思った方も多いはず。
では感染した”空気”に起因する”水分=腐食を発生させる元凶”はどれく
らい混入していて、パージ作業などでどれくらい除去出来るものなのか?
について詳しく考えてみた方はどれくらいいるでしょう?

腐食性を示すガスはまず間違いなく毒性ガスでもあります。従って使用設備
の殆どは”毒性に対する対策”に目が向けられています。もちろん正しいこ
ですが、”腐食を防ぐこと”も広い意味では”安全対策”です。ですから
“腐食を防ぐ”についてもう少し考えて頂きたいなぁっと常々思っているん
です。

ってことで、私が実際に現場で見た実例を参考に”腐食対策”について少し
一緒に考えていきましょう。

 ある研究室にレーザー用ガスの供給設備がありました。いわゆるシリンダー
キャビネットです。これに使われている減圧弁が故障し、容器自体も取り外
せないという事態をまねき現場を訪問しました。トラブルの原因は”腐食”
でした。

このユーザーさん、レーザー用ガスのパージは装置側の真空引きで兼用して
おりました。恐らく同様な使い方をしているケースは多数あると思います。
むしろ”一般的”と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

腐食性&毒性のガスのパージを装置側で真空を引いてまかなうケースは正直、
よく見かけます。ガス専門家から言うと、この様な使い方は間違いです。

真空に引く場合、その系のコンダクタンスも考慮し、十分な時間且つ高真空
で引くことが必要です。過去に実験データを見たことがあります。この様な
使い方をすると、十分な真空引き時間は24時間を超えます。現実的ではな
いですよね。

ちょっと議論が横道になりそうなので・・・・改めて・・・

 真空引きした状態で容器の口金連結管を外す光景を思い浮かべて下さい。
この時、毒性ガスが外に出てくる可能性は非常に小さいために安全だと言え
ますが、この使い方では連結管に”空気”が入ってしまいます。
この時の”水分量”は実は結構多いんです。その量は・・・
条件にもよりますが、1%オーダーの水分が混入してしまうんです。
ものすごい量です。

腐食性ガスが配管内を流れる場合、その中に水分が数ppm入っていたら簡単
に腐食を生じます。では1%オーダーの水分を数ppmオーダーまで減らすため
には普通のシリンダーキャビネットだと高純度パージガスを使って何回くらい
のパージが必要だと思いますか?

実は、概ね100回もパージする必要があるんです。

今日のお話は大げさなお話ではありません!

一般的に使われている方法の中にも問題点は見つけられるんです。
腐食性ガスを使用する場合、空気感染を防ぐことが大変重要で、その予防法も
多種多様であり、現場状況にもよりますので必ず専門家の問診を受けることを
お奨め致します。

ってことで今日はこのへんで。

 by SGマイスター

OH !!!!!!

そこの方、エンジニアリングミスは、ありませんか?
しっかり勉強して、正しく、間違いの無い、最適な特殊ガス設備を
学んでいきましょう!

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ありがとうございます

今日の埼玉川口のお天気は?
 6月25日 金曜日
 天気 はれ
 ボンベ庫の温度 朝25℃、昼32℃、夜30℃

です。

世界1位ブラジル対世界3位ポルトガルの一戦。
実質上の決勝戦ともいえる戦いはどうなるか?
早く見たいです!

 by との

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