Title:(22話)減圧弁の使い方について考える(その3)
毎度おなじみになりました、特殊ガスの解説シリーズ第二十二回目調整器
に関する解説です。それでは、SGマイスターさんよろしくお願い致します。
(22話)減圧弁の使い方について考える(その3) ‘10.5.28
こんにちは。
前回まで二話にわたり、減圧弁の使い方について考えるお話をしました。
結局、原因はなんだったのか?
どうすれば解決出来たのか?
あなたは想像できましたか?
実は二話に共通しているのは、減圧弁に付属している圧力計のパージが
不足していたことが原因です。二つの事例は実際には微妙に違うんのです
が、ここでは”圧力計のパージ”について考えてみましょう。
減圧弁に付属されている圧力計は普通、”ブルドン管構造”のものが使用
されています。その構造について詳しく知りたい方はネットなどで容易に
探せると思いますのでそちらをご覧下さい。
ブルドン管の構造により、減圧弁に付属する圧力計は細長い袋小路を持っ
ていることになります。ここをパージすることはとても難しいんです。
場合によっては、”構造上、パージが出来ない”と考えなくてはなりませ
ん。
その為、ガスを接続する系統に必ず使用される”減圧弁”の使い方には細心
の注意を払うことをお奨めしています。減圧弁そのものに”パージ機能付き”
というものが存在していますが、これは接続部のパージです。もちろん、
無いものより有るものが優れていますが、用途目的によっては正直無意味
です。 (ちょっと言い過ぎかも知れませんけど)
減圧弁に容器を直結する場合(HEボンベの例)、圧力計に空気が入り込
む分けですから、それを押し出すことを考えてガス供給系を作らなくては
なりません。空気が入らなければ良いかというと・・・二つ目の例・・・
標準ガスのように毎回ガスの濃度が微妙に違ったりする場合、系統の中に
ある減圧弁が”以前のガスを持っている”状況にあるかどうか?を考え、
減圧弁中に有る”前のガス”をパージしなければなりません。
「そんなことわかっているよ!」
という方が大半でしょう。
そんな方でも、「なぁるほど。そうやって使うべきなんだね」と納得いただける
そんな事例を二話ご提供したつもりです。
もう一つ付け加えておきたいのですが、減圧弁はバルブと同様に使える・・・
つまり、ガスを止める(バルブ同様に閉めることが出来る)とお考えの方も
大半ではないでしょうか?
減圧弁の構造上、ガスを止めることは出来るものの、バルブと同様なシール
性能は出ません。現場会話で言うと・・・
「減圧弁をフリーにしてガス止めといて」 というのは間違いです。
減圧弁はガスを止められるものでは無い、と思っておく方が良いです。
つまり、減圧弁を使用する場合はその手前に必ずガスを止めるバルブが
必要ってことです。容器に直結してるなら、ガスを使用しない時は容器
弁を閉める。供給ラインに減圧弁がある時には、その手前にあるバルブ
を閉めるなどでガス供給を止められる構造が必要になります。
ってことで、減圧弁に関する3話は完結。。。
では今日はこのへんで。
by SGマイスター
どうですか?
みなさんの設備には、ガス溜まりになる部位がありませんか?
問題になっていないだけで、使えているから良いといったことでは
なんのために高純度ガスや校正用ガスを使用しているか無意味に
なりそうですね! 勉強になりました。
特殊ガス用調整器、バルブ、マスフローコントローラ-等のガス機器や
特殊ガス供給設備、現場配管工事の設計・施工・検査など
川口液化ケミカル株式会社までご連絡下さい。
TEL 050-8881-7393
ありがとうございます
今日の埼玉川口市のお天気は?
5月28日 金曜日
天気 はれ
ボンベ庫の温度 朝18℃、昼23℃、夜23℃
です。
今日は、iPadの発売日です。
ソフトバンクショップ表参道店には、午前8時時点で
約250人程列が原宿駅まで出来たそうです。
「私も試しているが、毎日の生活が変わる。」ソフトバンク孫社長 談
そう言われると、触って使ってみたいですね!
by との