金属表面ガス分子の真空排気
真空ポンプで 10 -2 Pa 程度の真空度からは、単純に真空容器の
空間に存在するガス分子を排気するのではなく、真空容器の内面(内
壁)に吸着しているガス分子を排気しています。
一般的なステンレス製真空容器の金属表面に吸着しているガス分子
は、ほとんどが水分です。空気中など大気圧下では材料表面に吸着
している水分は、空間に存在する水分と平衡状態になっています。そ
こに真空ポンプにより減圧されると、金属表面の水分の蒸気圧の方が
高いので平衡状態がくずれ、表面の水分が徐々に蒸発していきます。
ところが・・・。
材料表面の水分は、材料金属としっかり結合しているので、徐々にしか
真空度が上がりません。このままの状態で高真空や超高真空などに到
達させるには、途方もない時間を必要とします。
それに・・・。
材料表面のガス放出と言ったものの、表面からの吸着ガスの他にも
材料金属の内部に溜まっているガス、材料金属を透過するガス、真空
容器の漏れ(リーク)などのガスも加わり、なかなか真空が上がらり難
くなるのです。
真空容器(チャンバー)を真空ポンプで排気することを、単純に空間に
存在するガス分子だけを排気するだけだと思われているとすれば、上述
のように容器の材料表面に吸着しているガス分子を排気することなので
す。
真空に関する、容器(チャンバー)、ポンプ、測定、バルブ、各種部品など
川口液化ケミカル株式会社まで、どうぞご相談ください。
TEL 048-282-3665
ありがとうございます
今日の埼玉の大天気は?
4月18日 日曜日
天気 はれ
気温 14℃(PM6:30)
です。
菜の花の黄色いお花畑が、あちこちで目を楽しませてくれています。
春の新芽などを食用にすると、竹の子なども灰汁が強く苦いのですが
冬の間の毒素を解毒してくれる作用があるのだそうです。
美味しくなくとも季節通りの食材をいただくことが自然でいいようです。
by との