硫化水素(Hydrogen sulfide)
硫化水素ガスは、分析試験(金属沈殿剤)、金属の精製、各種工業薬品
農薬、医薬品の製造、蛍光体(夜光、蛍光染料)、エレクトロルミネッセンス
(面照明)、フォトコンダクター(光電リレー露光計)製造、溶剤製造(DMSO、
高級メルカプタン)、皮革処理(脱毛剤)などなど、さまざまな産業で利用され
ております。
多く利用されているとは言え、硫化水素は、毒性ガスであり、尚且つ可燃性
の性質を持つガスですので注意が必要です。
・毒性に関するデーター
管理濃度 : 5ppm
許容濃度 (ばく露限界値、生物学的ばく露指標)
: 5ppm 7mg/m3 日本産業衛生学会(2005年版)
10ppm ( TLV-TWA ) ACGIH(2005年版)
15ppm ( TLV-STEL ) ACGIH(2005年版)
・可燃性ガスとしてのデーター
爆発範囲: : 4.3vol%〜 46vol%
以下のような災害事例もありますのでご注意ください。
・製紙工場製造工程でパルプ液貯蔵槽を清掃する作業を行うため
槽内に入ったところ硫化水素により被災。これを救出するため槽内
に入った者も被災した。
・魚の加工処理排水の受入槽内に設置されている水中ポンプの交換
作業を行っていたところ、硫化水素ガスにより被災した。
・温泉槽の清掃のため湯抜きのあと、マンホ−ルに換気装置を設置して
約30分換気あと1名が槽内に入って倒れた。さらに救出するために2名
が硫化水素ガスにより被災した。
・し尿処理施設でポンプ室にあるバルブを開けるため室内に入ったところ
配管部が腐食しておりパイプ結合部が外れて、し尿が漏れて硫化水素
により被災した。
・製油所で溶解した硫黄を貯蔵していたところ、自燃発火性硫化鉄により
貯蔵タンク内部に気化していた硫化水素が小さな爆発を起こし、さらに
大量に流入してきた空気と混合して二次爆発を起こした。
・溶解した硫黄の貯蔵タンクに設置されている自動液面計を修理した際に
自燃発火性硫化鉄が空気と触れたことで赤熱し、これがタンク内に落下
したため、タンク内の硫化水素ガスと空気の混合ガスが爆発し、吹き飛
ばされて重傷を負った。
毒性と可燃性を考慮に入れ、災害を未然に防ぐ設備および管理が大切な
ガスです。ご利用の際にはくれぐれもご注意ください。
毒性ガスを検知する、ガス漏洩検知設備
毒性、可燃性ガスを収納するシリンダーキャビネット
ガス漏洩時に速やかにガス供給を遮断する緊急遮断設備
など川口液化ケミカル株式会社まで、ご相談下さい。
TEL 048-282-3665
ありがとうございます
今日の埼玉のお天気は?
2月13日 土曜日
天気 あめ
気温 3℃(PM7:00)
です。
養老孟司さんと宮崎駿さんの対談をテレビで見ていました。
東京など都市部は人間性を麻痺させるストレスが蔓延している。
1年に1ヶ月でも2ヶ月でも、地面に触れたりするような
田んぼの草取りをするような、自然の感覚でリセットする作業を
しないと仕事に埋没してしまい、本来の人間性が失われてしまう。
(私の聞いた解釈で書きました。 by との)
とお話されていました。
なにごとも答えは自然にあると。
自然の中から自ら答えを導き出すものだと。
そんなふうに私は受け止めました。
by との