アルシンガス AsH3
特殊ガスのなかでも毒性の極めて高いアルシン(AsH3)のご紹介です。
アルシンガス AsH3 (Arsine) : 別名 三水素化ヒ素( Arsenic trihydride )
CAS No,7784-24-1
国連番号 : 2188
NIOSH No,CG 6475000
既存化学物質番号: 1-1207
分子量 : 77.945
可燃性ガス、毒性ガス
色・臭 : 無色・不快なニンニク臭(気体)
密 度 : 相対密度 3.48 (0℃,0Pa,空気を1として)(気体)、1.44〜1.689g/cm2(液体)
沸 点 : -55.2℃(液体)
臨界点 : 99.9℃ 6.50MPa(液体)
発火温度 : 約225℃(気体)
爆発範囲 : 0.8〜98%
許容濃度 : 0.003 ppm
空気中で青色い炎で燃焼します。また、空気または酸素の混合ガスに点火すると
爆発します。最も溶血作用の強い毒物の一つ(ヘモグロビンと錯体を形成し、酸化す
ると赤血球が破壊)です。少量短時間吸入でも生命や後遺症の危険性があります。
一般に3〜10ppmのヒ素水素含有空気の数時間暴露で中毒の症状が現れ、250ppm
で30分の暴露で死に至ると報告されております。急性中毒で頭痛、めまい、腹痛、悪
寒、吐き気、呼気のニンニク臭、吐血、血色素尿症、蛋白尿症、頻尿、無尿症腎不全
肝機能低下、肺水腫などの症状が現れます。慢性中毒では、吐き気や嘔吐を伴った
持続性頭痛、貧血、肺機能の低下などが見られます。
不安定な化合物で 200〜300℃で分解し、常温で貯蔵しても条件により一部分解
することがあります。湿気のある状態で光により分解します。強力な還元剤で水溶液中
で硝酸銀、塩化水銀などを還元させます。酸化剤との接触により爆発を引き起こします。
水、エタノール、アルカリに微量溶けますが、ベンゼン、クロロホルムには明らかに溶けます。
製法としては、ヒ素化合物の溶液に発生期の水素を作用させるか、ヒ素化合物の鉱酸
(希塩酸、希硫酸)を作用させます。主な用途はドーピングガスとして半導体産業に欠か
せないガスです。
蒸気圧
0.40MPa/-20℃、0.59MPa/-10℃、0.79MPa/0℃、1.08MPa/10℃、1.35MPa/20℃
1.75MPa/30℃、2.10MPa/40℃、2.65MPa/50℃、3.20MPa/60℃
適用法規
・高圧ガス保安法
・化学物質管理促進法(第二条第一種指定化学物質)
・消防法(第九条の二貯蔵などの届出を要する物質、令別表第一条ヒ素水素及び
これを含有する製剤30kg)
・毒物及び劇物取締法(第二条別表第一毒物(製剤を含む)
・労働安全衛生法(令別表第一危険物(可燃性のガス)令十八条の二名称等を通知
すべき有害物質(MSDS対象物質))
・船舶安全法(危規則第三条危険物等級、2.3高圧ガス)
・航空法(積載禁止)
・港則法(規則第十二条危険物(高圧ガス))
以上です。
特殊材料ガスや特殊ガス用調整器、流量計、バルブ、特殊ガス配管工事まで
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TEL 048-282-3665
ありがとうございます
今日の埼玉県川口市のお天気は?
11月6日 金曜日
天気 はれ
ボンベ庫の温度 朝9℃、昼13℃、夜15℃
です。
宅配便の配達のお兄さん曰く
「ここ数日、航空便の内容物が不明な場合積載されず戻ることが
多く発生しております。内容物の名称など明記していただき
搭載が危ういような内容物は、都度ご確認をいただきますよう
お願い致します。」
とのことでした。
小さな配送エリアでも、今日一日で3個ほどの荷物が空港から
戻ってきたようです。
関東から航空便を利用する、沖縄、北海道、離島などご注意ください。