酸素ガス設備の注意事項
酸素ガス供給設備の設計や操作などはお客さまの責任において日常業務
に携わることになります。酸素ガスを安全に利用するには、酸素ガスの物性や
国の法令など遵守したうえで機種を選定し、施工する必要があります。
酸素ガスは燃焼を支える支燃性ガスですので、思った以上に燃えやすくなり
火災に繋がりやすい危険なガスといえます。空気中の酸素濃度が21%ですが
ボンベの中の100%近いガスは、燃えるものを燃えやすくし、燃え広がりやすく
また高温で燃焼するのを助けることから、酸素ガス設備の機種選定などが重要
になるのです。
一般的にものが燃える火炎を形成するには、酸化剤と燃料になるものと発火に
必要なエネルギーの三つの要素が必要です。一つでも欠けると燃えないことにな
るのですが、酸素の供給設備ではすべての要素がからみあいます。配管内に閉じ
込められた酸素ガスは、圧力がかけられた上に、ガス機器のバルブ、流量計、調
整器、配管材、継手部などは燃える材料となりうるのです。
酸素ガス雰囲気に限らず、火災が発生するときには発火しやすい着火温度の低
いものなどが火種になり、熱により周辺のものが燃えやすい条件となり、難燃性の
ものまで発火すると次から次へと連鎖的に燃え広がります。はじめはどんなに小さ
な発火源であっても、大災害に繋がるのはこのためです。
着火源をつくらないことが大事であるとご理解いただけますでしょうか?では、着
火源は、どういった条件がなりうる可能性をもっているかといいますと・・・。
先ず、一つ目はモノとモノとがぶつかって、火打石のように火花が散るような場合です。
火花は熱を帯びており、その環境が酸素と油があるような条件ですと一気に燃え広
がります。次にガス自体の流れが大きくなったときガス同士が触れ合い衝突すること
によるエネルギーが溜まるとその配管内面の状態によっては発火することも可能性
があるのです。ガスがたくさん流れる金属配管の近くで「キーン!!!」といった甲高
い金属音を聞いたことはありませんでしょうか?これは配管内を流れるガス流速が速
いため配管が振動しての発生音ですから、配管内面が脱脂されていないと酸素と反
応しやすい環境となるわけです。これが摩擦熱による発火の原因となるのです。四つ
目に、圧縮熱です。気体が圧縮された状態から開放されて音速で配管内をガスが走り
ます。そこに万が一ゴミなどにより目詰まりしていたら、音速で流れてくるガスが後から
後から押してきますので、目詰まりした部分では再度圧縮され熱を発生します。これが
着火源になりうるのです。バルブの開閉や高圧側から一気に開放して低圧側にガスの
流れを作ると末端の行き止まりの部分ではかなりのエネルギーとなり、発火しないまで
も圧力計のブルドン管が壊れたり、圧力調整したままのレギュレーターのシート部など
にフィルターの内設備では、一気にガスと微粒子などが吹き付け出流れなどの故障の
原因になったりします。バルブの開閉はゆっくりと行うのは、こうした故障や発火の可能
性をなくす意味でも重要な操作なのです。配管内面の汚れや洗浄するときの有機物な
どの残留によっても発火する可能性があります。
こうした条件を加味し、酸素ガスの圧力、流量、使用頻度、操作性などを考慮した酸素
ガス設備を検討することが重要なのです。
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備まで、川口液化ケミカル株式会社へご相談下さい。
TEL 048-282-3665
ありがとうございます
今日の埼玉川口のお天気は?
10月8日 木曜日
天気 台風のあと快晴
ボンベ庫の温度 朝18℃、昼21℃
です。
関東地区では雨の被害は思ったほどありませんでしたが
最大風速50mのエネルギーはいたるところで影響が出たようです。
交通機関は電車などで遅延など運転に支障が出たようです。
思ったほどの被害が出ず、よかったですよね。