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高圧ガスボンベの接続

 ガスボンベと配管やガス調整器などを接続するときどのように接続されるのか?

 まったくご存じない方からのご質問で、電話で一生懸命説明しましたが非常に
難しかったため、ガスボンベを利用いただく機会の啓発のため画像でご説明致し
ます。

ボンベの接続1.JPG
1、一般的なガスボンベと配管との接続継手(集合装置)
 日本国内では、上の写真が一般的な組み合わせです。調整器の接続もネジ部の
接続はほぼ同じです。

ボンベの接続2.JPG
2、ガスボンベのネックバルブ接続ネジ部(ガスボンベのガスの出口)
 日本のガスのネジは、写真のように外径22mm、山数14が一般的です。
ちなみに写真は窒素ガスですので右ネジです。
※ガス種により径の違うものもございます。都度ご確認下さい。
※汎用ガスの酸素など、関西地区と関東地区でオスとメスが逆な場合もございます。

ボンベの接続3.JPG
3、配管側(調整器側)の接続部メス袋ナット(真鍮製)
 ボンベのオスネジを受け止めるメスネジ部になります。ネジ部は袋ナットで
未接続時は回転します。パッキンなどが詰まって回り難い場合があります。
そのようなときは、なんとか取り除いて新しいパッキンと交換する以外に方法
はございません。

ボンベの接続4.JPG
4、ボンベに連結管メスネジ部を近づけます。
 写真の場合は銅の配管部をできるだけ無理のないように水平方向から近づけます。

ボンベの接続5.JPG
5、パッキンとボンベオスネジ部接を押し当てて水平方向のブレを無くします。
 配管側(調整器側)を接続部同士が水平になるよう位置を調整します。この位置合わせが
ズレているとネジ部に無理が生じ漏れに繋がったり、金属の切り粉が出てガスが巻き込ん
で行くとバルブや調整器の故障の原因となります。

ボンベの接続6.JPG
6、メス袋ナットのネジを、無理のない状態でオスネジにネジ込んでいきます。
 前項目の5番位置合わせが不十分ですと、なかなかネジが入ってきません。そのままの
状態で続けていると、金属同士が擦れて最悪の場合ネジ山が壊れて接続できなくなります。
ネジが駄目になるとその場での対応は無理で、ガス充填工場などにある試験場でガスを抜き
ネックバルブを交換する以外にありません。費用がかかりますので注意して下さい。
ポイントは、両手を使い、片手はパッキンの接続部を押しあてたまま、もう片方の手で袋ナットを
ネジ込んでいくことです。 
(※ネジ込む方法には個人差があるかもしれませんので、絶対にこの方法が正解というわけでは
 ありません。ご了承下さい。)
 袋ナットのネジを手締めして、これ以上締まらない位置からは、モンキースパナなどの工具で
増し締めします。(締め付けトルク値の例:450〜500 kg・cm)

ボンベの接続7.JPG
7、これで接続は終了です。
 接続は終了ですが、まだ作業は終わってませんよ!漏れ検査をしましょう。
リーク検知液(一般工業用ガスであれば薄い石鹸水)でカニ泡が出てこないか
注視しましょう。漏れやすい水素やヘリウムなどしっかり確認しないと高圧部の
ボンベからは相当量のガスがボンベ外に出てしまいます。

漏れ検査で漏れがなければ接続作業完了です。

これだけの確認を行いながら1本1本接続するのは、とっても手間暇かかる作業です。
ガス漏れが大きな災害に繋がるようなガスは、接続作業は原則的には有償です。
また、一般の方が誰でもできることではありません。高圧ガスの保安講習会など
参加いただき、ガスの物性などを熟知した作業員が接続されることをお薦め致します。

高圧ガスボンベのご用命は、川口液化ケミカル株式会社まで
どうぞ、ご相談ください。
TEL 048-282-3665

ありがとうございます

今日の埼玉川口のお天気は?
 10月1日 木曜日
 天気 くもり
 ボンベ庫の温度 朝18℃、昼22℃、夜21℃
です。
 スマトラ諸島でM7.6・サモア諸島でM5.5の地震が発生しました。
スマトラ島では徐々に詳細情報が入るに従い、大きな災害に
なっていることが解ってきました。前回の大津波に引き続いての
地震大災害のようです。

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