モノゲルマン ( GeH4 )
特殊材料ガスの一種であるモノゲルマンのご紹介です。
ゲルマン GeH4
分子量 77.66
可燃性、毒性ガス
ゲルマニウムは炭素と同じ?a族の元素で、その水素化物を
総称しゲルマン(Germanes )といいます。
ゲルマン:GeH4、ジゲルマン:Ge2H6、トリゲルマン:Ge3H6
などがあり、GeH4 のことをモノゲルマンともいいます。
物理的性質
気体では・・・
色 : 無色・不快臭
密度 : 相対密度 2.67(O℃、0Pa、空気を1とした場合)
発火温度 : 120℃
爆発範囲 : 2.28?100%
許容濃度 : 0.2ppm
液体では・・・
密度 : 1.06kg/L(15℃、37kg/cm2絶対圧)
沸点 : ?88.5℃(0Pa)
蒸発潜熱 : 184kJ/kg(沸点)
臨界点 : 34.85℃ 5.45MPa
分解爆発性を起こす限界圧力は、-0.08MPaで分解爆発の危険が
高いガスです。可燃性ガスであり、空気中で点火すると赤紫色の炎
で黒色のススをあげて燃焼します。ヒ化水素や水素化アンチモンと
同様に溶血毒で、動物実験ではヘモグロビン尿を起こします。溶血毒
の内毒性の強さは、水素化スズ、ヒ化水素、水素化アンチモン、水素
化ゲルマニウムの順で強力です。
化学的性質
常温では安定です、ゲルマニウムと水素への分解は280℃で徐々に
起こりますが、375℃で急速に進みます。分解生成物のGeが触媒とな
り分解を促進します。更には酸素も触媒として働きます。水銀・アーク
照射により分解が起こります。水銀蒸気で増感するとさらに分解が速く
なります。シランのように自然発火はしませんので、空気を接触しても
発火しません。低圧では酸素と混合することができ、320℃で徐々に
酸化が起きます。230?330℃では水の生成とGeO2の白色固体の
析出があります。高温では爆発的に反応して分解生成物であるゲルマ
ニウムの淡褐色針状結晶の析出も見られます。臭素と反応すると一臭
化物と二臭化物になり、反応をコントロールしないと爆発的に進みます。
水とは反応せず、30%NaOH水溶液中でも分解しません。金属はほと
んど腐食は見られません。
適用法規
・高圧ガス保安法
・毒物及び劇物取締法(第二条別表第二劇物)
・労働安全衛生法(令別表第一危険物可燃性ガス
令十八条の二名称等を通知すべき有害物質(MSDS対象物)
・船舶安全法(危規則第三条危険物等級2.3高圧ガス)
・航空法(積載禁止)
・港則法(規則第十二条危険物高圧ガス)
英語名 Germane
別名 四水素ゲルマニウム(Germanium tetrahydride)
水素化ゲルマニウム(Germanium hydride)
CAS No,7782-65-2
国連番号 2192
NIOSH No,LY 4900000
新規化学物質番号 1-1208
高圧ガス、高圧ガス流量制御機器、高圧ガス供給設備
高圧ガス配管工事、高圧ガス漏えい検知警報器など
川口液化ケミカル株式会社まで、どうぞご相談ください。
TEL 050?8881?7393
ありがとうございます
今日の埼玉川口のお天気は?
4月9日 木曜日
天気 はれ
ボンベ庫の温度 朝15℃、昼25℃、夜19℃
です。
櫻がまだ散らずに目を楽しませてくれています。
淡いピンク色の花びらは、なんとも形容しがたい
美しさを感じますね!