エチレンの不思議
エチレンガスは、合成繊維や合成樹脂など石油化学における
基礎原料です。他にも・・・。
かすかな甘い香りがするエチレンガスは、バナナやミカンなど
果物を熟成させる作用があります。まだ青いうちに収穫した果物
を輸入して、八百屋さんなど店頭に並べるタイミングを見越して
青いバナナを反応室でエチレンガスに触れさせます。数日後には
熟れてたべごろな黄色いバナナに変化しているわけです。
エチレンから、ポリエチレン(CH2の鎖が長くつながった高分子)
やアセトアルデヒド、スチレン、塩化ビニルなど多くの製品へと生ま
れ変わります。
もとは原油などからナフサや灯油、軽油などを高温で分解して作ら
れます。たとえばナフサを700〜850℃に加熱すると分解して20%
のエチレンと16%のプロピレン(C3H6)が発生します。
原油を原料とするためかつての石油ショックや高騰などの変動に
より原産の憂き目にあってから一酸化炭素や二酸化炭素などのよう
な炭素元素を含む分子を出発点にエチルアルコールやメチルアルコ
ールにしてポリエチレンのような高分子化合物に誘導するような試み
も試されてきたようです。
現代生活には欠かせない身の回りの製品は、エチレンガスによる
縁の下の力持ち的な役割なくしてはなしえないものです。
工業ガスのほか特殊ガス、低温ガスのことなら
川口液化ケミカル株式会社までお気軽にご相談ください。
TEL 048-282-3665
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今日の埼玉のお天気は?
11月15日
天気 はれ
ボンベ庫の温度 朝12℃、昼15℃、夜15℃
です。
道端には落ち葉が多く見られるようになりました。
見上げると樹木の枝が、葉っぱが無くなり寂しい装いです。
いよいよ冬の入口かな?