サブマージング溶接
溶接方法の解説シリーズで今日は「サブマージング溶接」
についてご紹介いたします。
サブマージング溶接の歴史は1895年の旧ソ連でスラヴィア
ノッフが、硝子粉に鉄合金を混ぜて使ったものをフラックスとし
てあらかじめ母材の上に散布しておいて、その中にワイヤを
自動的に送給することで実験したそうです。この原理は現在
のサブマージング溶接原理とまったく同じです。
1936年になるとアメリカで特許が取得されます。リンデ社は
ユニオンメルトという商品名で造船業界で主に使用されました。
その後も改良が加えられ、造船、橋梁、車両、ボイラー、製缶
、各種重機械などのあらゆる溶接構造物で利用されております。
原理としては、前述の通り粒上のフラックスをあらかじめ母材
の上に散布しておいて、裸のワイヤを送給して溶接していきます。
ワイヤは送給装置によって連続供給され、母材とワイヤ間に発生
するアーク熱により溶融接合されます。フラックスは、アーク熱に
より溶融スラグとなり、アークと溶融金属を覆って大気から保護
する役目を担い、ビードの整形の役目もし、綺麗なビード外観を
見せます。
特徴としては、厚板になるほど作業効率に優れ手溶接の数倍
から十数倍までアーク溶接のなかでも最高です。また、自動溶接
ですので条件さえ設定できれば安定した綺麗な溶接が可能です。
溶接作業中は他のアーク溶接とことなりフラックスの中でアークを
発するため遮光用品が不要です。以上のことからも溶接作業者の
負担が少なく長時間の作業が可能です。
反面、溶接姿勢が限定され開先加工精度の要求が厳しく、アーク
が見えないので溶接の出来・不出来が解らないまま溶接が進むこと
になります。
溶接関係、ガス配管工事のことなら
川口液化ケミカル株式会社までお気軽に
ご相談ください。
TEL 048-282-3665
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今日の埼玉のお天気は?
11月4日
天気 はれ
気温 13℃です。
高校サッカーや高校ラグビーの全国大会に向けた
県予選がそろそろ佳境に入って参りました。
準決勝戦など好ゲームが予想され楽しみです。