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真空排気の実際

 完全な容器、完全な真空排気系、完全な真空はありえない。
そんな話を昨日は致しましたが、なぜか?

その事由についての解説です。

 真空容器(真空チャンバー)は、大気と隔てた境目が完全に
遮断されていて、どんなに小さな漏れも無いように製作し検査
しますが、容器には必ずといっても良いくらい小さな穴から大気
側のガスが流れ込んできます。真空度のレベルにもよりますが
ものによってはジャジャ漏れに近いような音がすることも多々あ
ります。ヘリウムリークディテクターなどによる厳密な検査方法
でテストをしたとしても、漏れは存在するのです。
 また、漏れとは間隔が異なりますが、金属の真空容器(チャン
バー)を気体が透過して容器内にじわじわと湧き出てくることも
あります。この量は極めてすくないものの、染み出してくる気体
を排気しうる真空ポンプが必要です。例えばガラス質はヘリウム
を透過しやすく、ゴムなども同様に透過します。金属でも水素など
僅かに透過します。
 透過とは別に、真空容器の内壁からガスがじわじわと染み出て
くるものもあります。たとえば水分などは顕著です。湿気が多い
季節やわざわざ加湿している実験場などで容器を開放していよう
ものなら容器内面からいつまでも水分が抜けきらず、真空度も
上がらないこととなります。もちろん製造工程の内面処理方法に
よってもガスが抜けにくい小さな凹凸があるような場合も同様に
ガスが出続けることとなります。
 真空ポンプとて完全なものはありえません。理論値や設計値は
相当の排気量・到達真空度の性能を発揮したとしても、限界近く
での性能は、排気量も少なくなり、到達も落ちます。

 これらの要因を考えると、計算上の容器容量に対する真空排気
するポンプで真空排気時間や到達真空度を保証することは極めて
難しいことが経験的にわかります。

真空チャンバーのご検討、ご予算確保、設計、製作、漏れ検査まで
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日中のポカポカ陽気でしたので、子供など
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