災害拡大防止措置(液化石油ガス)
液化石油ガスの災害防止措置に関する指針のご紹介です。
(社)東京都東圧ガス保安協会
品名 液化石油ガス
国連番号 1075
特記事項
・液化石油ガスは、空気より重く(相対密度:プロパン1.55
ブタン2.08)かつ、低い濃度でも着火する(爆発下限界1.8
%)ため、ガス漏洩時は必ず容器を直立して漏洩量を極力少な
くするとともに、ガスの滞留防止と近くの火気から引火に注意
する必要があります。
・蒸気圧 : 40℃で0.278〜1.53MPa以下(ゲージ圧)
爆発範囲 : 1.8〜9.5%(空気中)
相対密度 : 1.55〜2.08(空気より重い)
色、におい : 無色、着臭(一部工業用は無臭)
漏洩、飛散したときは
・通気を良くしてガスが滞留しないようにすること。転倒防止は必ず
直立して処置をする。
・ガス取出口から漏洩しているときは、容器バルブを増締めしたあと
パッキン及び口金キャップを取り付けます。
・グランド部などから漏洩しているときは、漏洩している部分を静かに
増締めします。
・容器の安全弁から漏洩しているときは、容器本体に散水して冷却します。
・漏れがとまらないときは、防災キャップ(パッキン必要)を装着し漏れ
を止めます。
・漏れが止まらないときは、着火源を避け、通気の良好な安全な場所で
大気に拡散させます。
周辺火災のとき
・容器を安全な場所へ移動させます。
・移動不可能な場合は、容器及び周囲に散水します。
発火したとき
・近くに着火源がなくガスが滞留しない安全な場所で、風上より消火し
漏洩防止処置を講じます。
・容器の温度が高い場合は、発火している容器及び周囲の容器
に散水して冷却した後、周囲の容器を安全な場所に移動させます。
・その他の処置の方法として、周辺および漏洩状況などから判断して
消火するとかえって危険性が増すと考えられるときなどは、火災の
拡大、類焼を防止するため、周辺に噴霧散水しながら、容器内の液化
石油ガスがなくなるまで燃焼させます。
救急措置
・火傷の処置
水を用いて患部を冷やし、できるだけ早めに医師の手当てを受けます。
・凍傷の場合
温かめのお湯で患部を温め、できるだけ早く医師の手当てを受けます。
・酸欠の処置
新鮮な空気の場所に移します。呼吸困難な場合は酸素吸入を施します。
できるだけ早く医師の手当てを受けましょう。
事故、災害時は、非常時であり思わぬ事態に気が動転し
落ち着くことがままならないと聞きます。日常からガスに関する
知識を繰り返し繰り返ししみこませ、習慣とすることで意思とは
関係なくソラで対策なり応急措置が取れることがとても大切です。
教育用ビデオなど、当たり前のことを馬鹿にせず、非常時に
どれだけ落ち着いて対処できるかが、われわれガス販売店
の従事者には求められていると思います。
高圧ガス、高圧ガス機器、高圧ガス保安法に関することなら
川口液化ケミカル株式会社までお気軽にご相談ください。
TEL 048-282-3665
ありがとうございます。
よろしくお願い致します。
今日の埼玉のお天気は?
9月14日
天気 はれ
ボンベ庫の温度 朝22℃、夜26℃
です。
原油が80ドルの大台を超えて史上最高値更新です。
ヘリウムガスも同様な状況で、天然資源の投機による
価格乱高下は、市場経済とはいえ、日常生活に支障
の出ることで正念場を迎えそうです。