ガスの性質 フッ化水素 HF Part2
昨日に引き続き、HFのご紹介です。
用途としては?
・冷媒(フロオロカーボン)の製造用
・フッ素樹脂の製造用
・アルキルベンゼンの合成触媒用
などです。
適用法規としては?
・高圧ガス保安法
・化学物質管理促進法(第二条第一種指定化学物質)
・毒物及び劇物取締法(第二条別表第一毒物)
・消防法(第九条の二貯蔵等の届出を要する物質:30kg)
・労働安全衛生法(令別表第三特定化学物質など第二種物質
令第十八条の二名称などを通知すべき有害物質(MSDS対象物質))
・海洋汚染防止法(令別表第一有害液体物質)
・大気汚染防止法(令第十条特定物質)
・悪臭防止法(令第一条特定悪臭物質)
・船舶安全法(危規則第三条危険物等級八腐食性物質)
・航空法(規制第百九十四条危険腐食性物質)
・港即法(規則第十二条危険物腐食性物質)
です。
英語名:Hydrogen fluoride
別名:無水フッ化水素酸(Anhydrous hydrofluoric acid )
hydrofluoric、無水フッ酸
CAS No.: 7664-39-3
国連番号: 1052
NIOSH No.: MW 7875000
既存化学物質番号: 1-306
規格:工業薬品 JIS K 1405-95
半導体用フッ化水素酸試験方法 JIS K 1466-95
試薬 JIS K 8819-96 ISO6353-3-87
蒸気圧
温度(℃) 圧力MPa
0 -0.05
10 -0.04
20 0.00
30 0.05
40 0.11
50 0.20
60 0.32
最後に、生体に対する有害性です。
皮膚に付着すると重度の化学火傷を生じ、水泡形状に続き
難治性の潰傷が生じます。また、強い浸透性により腱、骨膜
骨などの深部組織まで障害をもたらします。皮膚及び粘膜に
対し極めて強い刺激性を持ちます。吸引により上気道に出血性
の潰傷や肺水腫を起こします。濃度50ppm以上の雰囲気では
短時間暴露しただけでも生命の危険があります。フッ化水素は
全身に対して作用し、胃の障害による歯痛や筋肉衰弱、けいれん
色覚異常など脳神経障害も起こします。また、腎障害、循環器
障害もあります。長期暴露では、骨や歯に変化を与え、骨は硬化
症を起こし、骨増殖と靭帯のカルシウム沈着が進みます。終には
運動障害をもたらし、骨や尿中のフッ素量も増加します。
特殊ガスの物性を知ることは、実用上の注意事項ですが、自分の
命を守る基礎的な知識となり得ます。機会があれば一通りの性質
を知っておくことをお勧めいたします。
高圧ガスのことなら川口液化ケミカル株式会社まで
お気軽にご相談ください。
TEL 048-282-3665
ありがとうございます。
よろしくお願い致します。
今日の埼玉のお天気は?
7月29日
天気 晴れのち雨
気温 25℃
です。
浦和祭りがJR浦和駅中仙道沿いで行われました。
小学生の金管バンドによるパレードが突然の雷雨
により中止となり、40校近い1チーム30〜50名の
子供たちが大粒の雨の中、右往左往する大騒ぎでした。
そんな中、楽器内に水が入り込まないよう小さな体で
大事に守っている姿が印象的でした。
それにしてもすごい雨でしたね〜。