塩化水素(HCl) MSDS Part2
昨日の塩化水素のMSDSの続きです。
取り扱い及び貯蔵上の注意
取り扱い:高圧ガス保安法に準拠して作業する。
環境の良い場所で使用すること。また、火気の近くでは絶対に
使用しない。容器の粗暴な取り扱いをしないこと。また、容器を
移動させる場合には必ずバルブ保護キャップを装着する。
漏洩検知器を設置し、漏洩を早急に検知出来るような対策を講じる。
ガスから容器を若干残した状態で仕様を止め、絶対に大気圧以下に
(負圧)にしない。容器は、ガス漏れのないことを確認した後、バルブ
のキャップを取り付け返却する。
塩化水素は、乾燥状態では非腐食性であるが、湿気があるとほとんど
全ての金属を腐食させるので、配管類に湿気が入らないようにする。
万一容器が転倒したり、強くぶつけたりした場合は、漏れ検査を行う。
吸湿性が強いため使用前後には必ず導管、装置内を乾燥不活性ガスで
置換する。
貯 蔵 : 高圧ガス保安法に準拠して貯蔵する。
充填容器、残ガス容器のいぜれかであっても貯蔵所に保管する。
貯蔵所の周囲には火気、引火性、発火性物質を置かない。
容器は40℃以下の温度に保ち直射日光の当たらない換気良好な乾燥した
場所に保管する。容器はロープまたは鎖などで、転倒を防止、保管する。
暴露防止措置
管理濃度
許容濃度 : 産業衛星学会勧告値 天上値 5ppm(7.5mg/m3)
OSHA PEL 天上値 5ppm
ACGIH勧告値 天上値 5ppm
その他 IDLH 100ppm
設備対策 : 容器置場、シリンダーキャビネットには漏洩検知器、局所排気システム
火災報知機及びスプリンクラーを設ける。
容器を配管に接続する場合には、容器バルブ最近傍に緊急遮断弁を
備えることが望ましい。
保護具 : 防毒マスク(酸性ガス)、空気呼吸器、保護服、保護めがね、保護手袋
長靴、容器収納筒、防災工具
物理・化学性質
外 観 : 無色透明の気体
臭 気 : 刺激臭
比 重 : 1.267(0.1MPa、25℃)
沸 点 : −85.03℃
融 点 : −111℃
蒸気圧 : 5.277MPa(30℃) 臨界温度 51.4℃
溶解度 : 水に対し84.1g/100g
臨界圧力 : 8.258MPa
危険情報(安定性、反応性)
引火点 : なし
発火点 : なし
燃焼範囲 : 不燃性
安定性 : 反応性、安定。湿気があるとたいていの金属を腐食し
水素(可燃性ガス)を発生する。アルカリと爆発的に
反応する。
水に溶けて塩酸になり、各種金属を侵す。(この時水素が
発生する)
酸素との混合気は電気火花により次の反応を起こす。
4HCl + O2 → 2Cl2 + 2H2O
フッ素と激しく作用してフッ化水素と塩素を生じます。
過酸化水素により酸化されて塩素を生じます。
アンモニア水と反応し塩化アンモニウムを生じます。
有害性情報
人体影響 一般的に上気道と眼を刺激し、濃度の高い場合には肺水腫を
起こして死亡することもあります。慢性毒性として、繰り返し
ガスに触れると歯が腐食します。
以上、最終編の明日に続きます。
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今日の埼玉のお天気は?
3月2日
天気 晴れ
ボンベ庫内の気温 朝5℃、昼9℃、夜10℃
です。
最近の首都高速は、昔のよう猛烈な渋滞が少なくなったように感じます。
今日も首都高渋谷線上り途中で日中事故渋滞を起こしていましたが
用賀から鹿浜橋まで1時間かかりませんでした。