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塩素ガス 製品安全データーシート(MSDS)

 昨日のイラクでの爆発テロに利用された塩素のMSDSをご紹介いたします。

製品名 塩素(Cl2)

物質の特定
化学名 : 塩素
含有量 : 99.999%UP
構造式 : Cl2
分子量 : 70.91
官報公示整理番号 : 化審法 : 対象外
CAS番号 : No.7782-50-5   
NIOSH : No.FO2100000
国連分類 : クラス2.3 標札 Ggj
国連番号 : 1017

危険・有害性の分類
種 類 : 高圧ガス、毒性ガス、支燃性ガス
危険性 : H2ガスとの混合物は点火または直射日光によって反応が
       爆発的に開始します。
       塩素ガス自体は、爆発性はないものの、湿気があると金属を
       侵して水素を発生し、この水素が空気と混合して爆発を起こす
       ことがあります。
有害性 : 常温、大気圧下で黄緑色のガスを発生し、皮膚、眼、呼吸器系
       粘膜にきわめて強い刺激作用があります。高濃度の塩素は皮膚を
       刺激し火傷を起こします。

応急措置
皮膚についた場合 :
       ただちに汚染された衣服や靴などを脱がせて、付着した部位または
       接触した部分を多量の水で洗い流した後、医師の手当てを受けましょう。
目に入った場合 :
       ただちに流水で15分以上洗眼して、医師の手当てを受けましょう。
吸引した場合 : 
       咳が出る程度の場合には、新鮮な空気の場所に移し、安静、保温に努め
       速やかに医師の手当てを受けましょう。
       呼吸が停止している場合には、人工呼吸を行い、呼吸困難な場合には
       酸素吸入を行います。

火災の措置
消化方法 : ガスの元弁、容器用弁などを締め、火災場所へのガスの供給を停止
        します。容器が火炎に曝されると内圧が上がり破裂する恐れがあります。
        出来る限り容器を安全な場所に移動しましょう。必要に応じ散水し、容器
        を冷却しましょう。容器またはバルブが損傷した疑いがある場合には、必ず
        空気呼吸器などを着用し、消火活動に当たりましょう。塩素ガスは支燃性ガス
        ですので、可燃性ガスの蒸気と爆発混合ガスを形成する恐れがあります。
        十分に注意が必要です。
消化剤 : ドライケミカル、炭酸ガス、泡剤、水(周辺火災にあわせること)

塩素ガスは、色の付いたガスです。
黄色から「きみどり」色に見えますので、まったく防毒の用意のない場合
出来うる限り離れましょう。

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