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鋳物 検査項目について

 鋳物の技術解説シリーズPart7 
「鋳物の素材検査・材料検査について」 ご紹介いたします。

鋳物の検査には以下のようなものがあります。
・素材検査
  外観検査 → 鋳肌検査・形状検査
  寸法検査
・材料検査
  炉前検査 → 化学成分・破面検査
  材質検査 → 化学成分・機械的性質・組織検査

それでは各検査項目の解説を見ていきましょう。

「鋳肌検査」
文字通りの鋳物表面の肌触りというか鋳肌の検査です。
通常は目で見て鋳物表面の粗さや、欠陥などを確認します。
目視できない判定できない部分は、非破壊検査(深透探傷
検査、超音波探傷検査)などにより確認します。
ベテランの鋳物師は、見ただけでどんな成分か硬いか柔らかいか
良い鋳物かおしゃかなのか見当がつくそうです!

「形状検査」
鋳物の形状が製作図に合致しているかどうか確認する検査です。
特に鋳物の種類によっては多種多様な鋳物部品を組み立てて完成させる
内燃機部品など特に注意が必要です。座、フランジ、穴位置など一見した
だけでは特定できない鋳物部品もあります。型ずれ、ヒネリ、反り、型張り
などなど鋳物独特の欠陥を見落とさないよう注意する必要があります。

「寸法検査」
鋳物寸法が製作図面と変わりがないかの確認です。鋳物作業では造型の
木型は繰り返し使用しますので、中小型鋳物は寸法検査を割愛するケース
もあります。しかし、大型鋳物に関しては全品ケガキ検査をします。加工芯だし
。削り代や穴あけ位置の確認など鋳物素材にケガキを入れて機械加工に
まわします。

「炉前検査」
溶解炉の溶解作業中に溶鉄の成分をサンプリングとして搾取し、熱分析計で
化学成分値(配合)を確認する作業をいいます。溶解作業中成分が変化し
意図しない配合になりそうなとき、添加剤などにより調整し、目的とする
成分配合に近づけていくのです。それ以外にも、試験片の破断面を確認したり
適正な溶湯に調整する場合もあります。正規の成分に配合され温度、溶湯性状
が適当と判断された段階で鋳込み作業に入ります。

「化学成分検査」
鋳物に含まれる各化学物質を発光分析装置により測定します。各成分の
含有量は各工場やユーザー側での管理幅を規格として、溶解作業中も
連続して測定をし続ける作業です。

「機械的性質」
鋳物に限ったことではなりませんが、鋳物の機械的性質をJIS規格基準に
基づき検査を行います。

「組織検査」
50〜1000倍の光学顕微鏡により組織を確認するための検査です。

以上、さまざまな検査を経て合格となり出荷されていくわけです。
鋳物はほかの素形材と異なり、生き物だともいわれます。
経験と観により同じ方法で鋳物を製作しても、まったく同じものを
寸分たがわず作ることは至難の業です。

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