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鋳物 木型の役割と製作工程

 鋳物の技術解説シリーズPart5です。

本日は鋳物の製作に欠かせない「木型」に関するお話です。

鋳物は砂でできた3次元空間に溶けた鉄を流し込むことで
製作します。この鋳物の形状(3次元空間)と同形の模型を
木型といいます。
 木型が日本に入ってきたのは文久3年(1863年)頃、当時の
幕府海軍長崎造船所・横須賀造船所において、宮大工、指物師
たちがオランダ人技師の指導の下、鋳造用木型製作に携わった
事が始まりだといわれています。この後の工夫と変革を経て現在
の木型製作技術に至っています。
 木型の製作技術は、鋳物の歴史が示すとおり鋳物用木型に始まり
ますが、現在では多様化されており、鋳造用以外にもプレス金型を
代表とするフルモールド模型・倣い加工用モデル・試作品・デザイン
モデル等の製作にも活かされております。

 木型の製作の流れは?

 先ず初めにどのような目的で鋳物を作るのかを計画し図面に落とします。
図面は最初に木型工場に出図されます。木型工場ではこの図面から形を描き
3次元の形に読み取ります。その鋳物形状を考慮して木型方案を決定したあと
木型が製作されます。
 製作においては、鋳物の凝固時の収縮に対応するために鋳物尺を利用して
実際の寸法より大きめに製作します。更に機械加工の削りしろを付け、砂型
製作上の必要な巾木をつけます。そして木型を抜けやすくするために抜け勾配
を付けるなど注意しながら進めます。

出図 → 読図 → 木型方案作成 → 材料選定(使用頻度やコストなど要求
 
に合わせて材料を決定) → 木取り・木組みの計画 → 木取り → 加工
 
→ 木組み → 組み立て → 型抜き金具取り付け → 最終仕上げ加工

→ 名称・部品番号の記入 → 離型剤塗布 → 検査(チェックシートに従い

寸法・仕様等を検査) → 搬出

 木型は大切な資産であり、難しい形状や出来の良い木型がなくては
良い鋳物は望めません。表裏一体が鋳物と木型の関係です。

鋳物のことなら埼玉川口へご相談ください。

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ありがとうございます。
よろしくお願い致します。

今日の埼玉のお天気は?
 2007年1月16日
 天気 晴れ
 ボンベ庫内の気温 朝4℃、昼6℃、夜2℃

です。

福島県平田村のお客様へ向け朝5時30分出発して
訪問しました。
鋳物製造工場の朝は早く、2〜3時に早出をして
納期を間に合わせる作業をされているそうです。
「5時30分はまだまだ」 だそうです。

人生の格言
人間の哀しさとは?
「土地が良ければ道路が悪い。
 国が良ければ人が悪い。」
(デンマークのことわざ)

気候が温暖で土地も豊か、それほど苦労せずに
生活できる場所に住んでいる民族は怠け者が多く
あまり進歩しない。

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