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液化ガスタンク 安全弁

生産設備や大量にガスを消費する実験を常に行う機関などでは
液化ガスの状態で充填されたタンク(貯槽)が利用されております。

タンク内は、低温ガスが保存できるよう、さながら大きな魔法瓶の
ように真空層で覆われています。液化窒素−197℃・液化酸素
−186℃のような低温状態を保持していますので大気の温度差は
約200℃にもなります。

タンク内のガスを常時使用していれば需要と供給の関係でタンク内の
状態もバランスがとれ、温度、圧力ともに安定した状態を保つことが
出来ます。

しかし、生産工程の変更や消費量の減少、スポット的な実験の終了
などによりタンク内のガスの消費が滞ることになると、たちまちタンク内が
不安定な状態となり、液化ガスが蒸発してガス化しますので気層の
圧力が上昇していきます。

終いには限界まで昇圧していきます。

ですが、安全性を十分考えている液化ガス貯槽には、圧力が異常に
上昇した時のための安年弁が備えられています。
基本的には日常点検で、一日に始業時、昼休み、終業時の3回程度
タンクの状態を確認することになっていますので、黙って急激に圧力が
上がって安全弁が作動することも考えにくいのですが、ある一定の
圧力で危険な圧力とみなし安全弁と称するバネ式の放出弁が作動します。
IMGP4835.JPG
※タンク支柱手前にある安全弁(設定圧1.5MPa)

すると噴出し設定圧から吹き止まり圧力に下がるまでタンク上部の放出
配管末端から大気放出し続けます。

このとき、バネが液化ガスの低温に曝されますのでバネが硬くなり
吹き止まり設定圧力以下になっても放出し続けることがあります。
そうしますとタンク内のガスがあっという間になくなってしまうこともあるのです。

日常点検でそのようなことのないよう、また、タンク内の圧力を定期的に
下げるような面倒を見る必要があるのです。
IMGP4837.JPG
※放出弁からタンク内圧を下げるためガス放出している様子
機械部品は万能ではありませんので最後は人間によるチェックで
確認することが一番大切なことです。

備えよ常に!

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ありがとうございます。
よろしくお願い致します。

今日のお天気は?
 2006年12月20日 
 天気 くもり 
 ボンベ庫内温度 5℃

でした。
暖冬なので急な気温の変化がこたえますね!

人生の格言
人間のすばらしさとは?

「一日まさりになじめば、人ほどかはいらしき者はなし。」
(井原西鶴)

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