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鋳物砂型の製造 CO2

埼玉川口は吉永小百合主演の「キューポラがある街」で
有名な鋳物産業の盛んな街です。

鋳物を製造する工程で、造形作業は人手と時間のかかる
作業です。これらの作業を合理化し効率化するべく古くから
研究が重ねられ、一つの手段として乾燥工程を省く自硬性
鋳型が開発されます。自硬性鋳型には、無機質粘結型剤と
有機質粘結剤があります。

これらの自硬性鋳型にCO2(炭酸ガス)が使用されております。
無機粘結剤でガス型と呼ばれる造型方法です。けい砂に粘結剤
として珪酸ソーダ(水ガラス)を3〜6%添加してから通常の造型
と同じように造型後、その鋳型にCO2ガスを吹き込みますと硬化
するのです。CO2ガスが珪酸ソーダと接触し瞬時に硬化します
ので通常の乾燥工程から比べても省力化ができるわけです。

NaO・nSiO2・(nm+X) H20 + O2
→ NaCO3 + XH2O + n (SiO2 + mH2O)

従来工法の油型や乾燥型と比較しても効果は抜群で、一気に
全国に普及し日本の鋳物産業に大きく貢献した材料なのです。

ただし、反応後にアルカリ性の炭酸ナトリウムを生じるので
ケイ砂が再利用できません。

最近では砂の再利用が可能であるフラン樹脂を利用した
方法が開発され、CO2プロセスは減っております。

高圧ガス、低温機器、真空機器

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今日の格言
成功と失敗を生かすには?
「私の現在が成功というのなら、私の過去はみんな
 失敗が土台作りをしていることにある。
 仕事は全部失敗の連続である。」
(本田宗一郎)

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