CO中毒
一般家庭のお台所やお風呂場で、人が倒れていて
意識を失っていた。
ラーメン屋さんや中華料理屋さんの厨房で、換気扇を
まわさずに作業をしていた従業員の方が倒れていた。
そんな場合、燃料ガスが不完全燃焼を起してCO中毒に
なっています。ちなみに燃料ガス自体にはCOは含まれて
おりません。
燃焼の基礎知識(LPガス:液化石油ガスの場合)
LPガスが完全燃焼するためには、LPガスの体積「1」に
対して、最低でも「5」倍の体積の酸素が必要なのです。
酸素は空気中に約21%含まれていますので、LPガスを完全
に燃焼させるには、LPガスの体積の約「24」倍の理論空気量
を必要とします。ところが、実際には さらに多くの空気 が必要なのです。
燃焼するLPガスに対して十分な酸素が供給(存在・補給)され
ないと、ガスは完全燃焼できずに、CO・水素・炭素(スス)などが
発生するのです。これが「不完全燃焼」と呼ばれる現象です。
プロパンガスの完全燃焼しているとき
C3H8 + 5O2 → 3CO2 + 4H2O
プロパンガスが不完全燃焼しているとき
●C3H8 + ●O2 → 生成物 CO + H2O + CO + その他
COガスが、今、そこに存在していても、無色・無臭なので
人間には感じることが出来ません。
調理場やお風呂釜の近くで、ガスを使用しているときは
必ず換気に気を付け、上記の説明にありましたとおり
炭素(スス)がガスコンロの炎の近くや鍋底に付着していたら
危険信号です! お掃除するなりガス会社さんにCOガス
が出ていないか検査していただくことをお薦めいたします。
高圧ガス、低温機器、真空機器
川口液化ケミカル株式会社
TEL 048-282-3665
ありがとうございます。
今日の格言
志を立てるとは?
「世界を動かさんと欲する者は、まず自ら動くべし。」
(ソクラテス)