川口液化ケミカル株式会社へのお問い合わせはこちらまで。9:00〜17:00(土日祝日を除く)

WEBでお問い合わせ 048-282-3665

ホーム  /  ブログ  /  ガスの知恵袋  /  温室効果ガス

温室効果ガス

 昨日の電気事業法にもありました、SF6ガスやガスの物性として
非常に安定したフロンガスなどは大気に放出されると安定であるゆえ
破壊されずに残り、最終的にはオゾン層を破壊することが分かっております。
これらのガスは、地球の温暖化に影響あるものとして規制を受けております。

 みなさまもお聞き及びあろうかと思いますが
「京都議定書」 によって世界的に取り決められたものです。

京都議定書とは?

先ずは、京都議定書採択の経緯のご説明です。

「 地球温暖化問題への国際的な対応としては、まず、1992年に国連
 気候変動枠組条約(UNFCCC)が採択され、同条約は1994年に
 発効しました。この中では「気候系に対して危険な人為的干渉を
 及ぼすこととならない水準において大気中の温室効果ガスの濃度
 を安定化させる」という究極的な目標が掲げられています。
  さらに、京都議定書(Kyoto Protocol)は、UNFCCCにおける温暖化
 防止行動をより具体的なものとするため、先進国の温室効果ガス排出
 量について、法的拘束力のある数値約束を各国毎に設定したもので
 1997年に京都で開かれた国連気候変動枠組条約第3回締約国会議
 (COP3)において採択されました。 」

もとをたどれば・・・。

 1974年イギリス科学雑誌ネイチャーに「CFC類による成層圏のオゾン層破壊
によって地球に到着する紫外線が増加し、地球の生態系や人の健康に重大な
影響を及ぼす恐れがある」内容で発表されています。

 その後、1987年9月これらを規制するモントリオール議定書が採択され
これに基づき、日本では 1988年オゾン層保護法(正式名称:特定物質
の規制などによるオゾン層の保護に関する法律)が交付されております。

 1989年には

CFC−11
CFC−12
CFC−113
CFC−114
CFC−115
ハロン−1211
ハロン−1301
ハロン−2402

を規制する法律が施行され、産業界に衝撃が走ります。

 その後も、オゾン層の破壊は進んだため
ハロンガスは 1993年生産禁止
CFCガスは 1995年生産禁止
となり、実質全面禁止となり、実業では代替フロンを利用する方向へと流れていきます。

京都議定書の定義は?

京都議定書
 1992年の地球サミットで採択された気候変動枠組条約では
2000年までに温室効果 ガスの排出量を1990年レベルに安
定化させるとされましたが、今回の京都議定書は2000年以降
の削減数値目標等を決めたものです。

1、数値目標
  2008年から2012年の間に
 二酸化炭素(CO2 )、メタン、一酸化二窒素は、1990年に比べて、
 代替フロン(HFC、PFC)、六フッ化硫黄(SF6)は、1995年に比べて
 先進国全体で5.2%削減する。

※代替フロン(HFC、PFC)、六フッ化硫黄(SF6)は、 モントリオール
  議定書によってオゾン層を破壊する特定フロンを廃止して以降多く
  使用されるようになったが、今回の京都議定書で削減対象となった。

※各先進国は、削減目標を共同で履行することができる。 既に、EU
  では全体で8%削減することとしているが、EU各国の実際の削減率
  は異なる。

※途上国については、削減数値目標は課せられていない。

※温室効果ガスの排出量 は年々増加しているため、2012年には
  何もしない場合に比べ、目標数値が達成された場合には、約30%
  削減されることになる。

2、ネット方式
  1990年以降の植林、再植林を排出量から差し引き、伐採は
  二酸化炭素を排出すると見なす。
  森林による二酸化炭素の吸収を考慮するもの。

3、排出権取引
  各先進国の削減率によって算出される排出割当量は、先進国
  間で売買することができる。
  これにより、排出割当量を譲り受けた国はその分多く温室効果
  ガスを排出することができ、譲った国はその分排出量を減らさな
  ければならない。

4、クリーン開発メカニズム(CDM)
  各先進国は、途上国における温室効果ガス削減につながるプロ
  ジェクト実施に対し、資金援助や共同実施をした場合、削減量 の
  一部分を自国の削減量と見なすことができる

川口液化ケミカル株式会社へ
TEL 048-282-3665
高圧ガス、低温機器、真空機器

ありがとうございます。

今日の格言
人生にとって時間とは?
「時がたつのが速いと思うのは
 人生というものがわかってきたからだ。」
(キッシング)

川口液化ケミカル株式会社へご相談・ご質問ございましたら、ご連絡をお願い致します。9:00〜17:00(土日祝日を除く)

WEBでお問い合わせ  048-282-3665