真空の単位
先日の計量法には圧力の単位として
Pa(パスカル)が該当する説明を致しました。
高圧ガスのMPa(メガパスカル)同様に、真空の度合いを
「Pa :パスカル」で表します。
この Pa という単位は、初めて気体の圧力の概念を
確立し、流体圧力に関する「パスカルの原理」を発見した
Pascal からとったものです。
つい先頃まで Torricelli の真空からとった Torr (トール)
が用いられてきました。トリチェリーの真空は、1気圧が水銀柱
760mmであることから、1気圧を760Torr として表したものです。
さて、Pa (パスカル)の 1Pa とは?
1Pa は 1cm2 あたり 0.01gの力です。
1m2 ( 10,000 cm2)については 100g
( km )2 となると 100t にもなります。
1気圧は、約10万Paなので1cm2あたり約1kgの
大気の力が働くことになります。ですから人間の身体は
10t程度の大気の力が働いているのですね。
真空の値は 10-3 とか 10-6 とかいう値がでてきます。
これはそれぞれ千分の一とか、百万分の一をあらわす数値ですが
よくよく考えますと、天文学的数値であることが分かりますよね。
ちなみに、Torr から Pa に換算するときは、正しくは133倍に
掛け合わせます。実際には真空の世界では133倍も100倍も
あまり有意差のない場合が多いので桁あわせが間違えなければ
実用上は問題ないようです。
ご参考まで 10 の 0乗は 1です。
高圧ガス、低温機器、真空機器
川口液化ケミカル株式会社
TEL 048-282-3665
ありがとうございます。
今日の格言
人生にとって時間とは?
「年をとるにつれて、我々は時間の価値についての
感覚を鋭くする。実際、他のなにものも
何の重要さもないように思われる。
そして我々は時間のけちん坊になる。」
(ウイリアム・ハズリット)