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核融合

石油の次のエネルギー源は、ウランを燃料とする濃縮ウラン炉による
原子力発電が取って代わりつつありますが、その次に「究極のエネルギー」
として考えられているのが核融合です。

核融合の燃料は海水中に含まれる、三重水素(重水素と海水中や地上に
あるリチウムからできている)なので、四方を海に囲まれている日本にとって
資源問題が解決されると期待されています。

この燃料1グラムを核融合させると、8トン積み大型石油タンクローリー1台分
のエネルギーが得られます。

ただし、まだまだ実現するには時間がかかるそうです。
特に難しい技術は、核融合の炉に約一億℃の超高温で、なおかつ、1ml
あたり30兆個以上の高密度プラズマを作って一秒以上保持させなければ
ならないのです。
そのためにあらゆる最先端の科学技術を結集させてはじめて実現できるのです。

実はここで真空が重要な役割を果たすために登場します。
前述の核融合装置は、大きな真空装置なのです。

プラズマ中の不純物を極限まで無くすため、超高真空状態に維持することや
容器(真空チャンバー)の材質も、不純物をゼロに近いほど発生させない
材料を探すことなど解決すべき難問がたくさんあるそうです。

こうしたところでも真空技術は活用されています。

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「われらはつねに命の短さを嘆じながら
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(セネカ)

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