東京ガス料金の値下げ
一般家庭向け天然ガスのお話です。
東京ガスは今月2日、、ガス料金を値下げする発表をされました。
値下げの原資は、都市ガス成分の中に含まれているエネルギーの
大きな(燃焼カロリーの大きい)液化石油ガス(LPG)の割合を減らして
原価低減を行うようです。
ところで、天然ガスには何ガスが入っているの?
CH4 Base + C2H6 5% + C3H8 2.8% + N2 2.2% + N-C4H10 2.1%
+ ISO-C4H10 1.3% + ISO-C5H12 0.2% + N-C5H12 0.1% + N-C6H14 0.1%
+ CO2 200ppm + O2 110ppm + CO 100ppm
※都市ガス12A
もともと天然ガスと液化石油ガスは違うガスです。
燃焼カロリーを比較しましょう。
気体1m3をそれぞれ燃焼させると・・・。
天然ガス(LNG) 46MJ ( 旧単位 11,000Kcal )
※天然ガス=都市ガス
液化石油ガス(LPG) 99MJ ( 旧単位 24,000Kcal )
※上記は純粋なプロパンガス熱量です。
+α で、ブタンガス 128MJ(31,000Kcal)が入っています。
以上を総括して、「気体のプロパンは都市ガスより約2.2倍の熱量があり
従ってLPガスの方が都市ガスより火力が強い」ということになっています。
ですが・・・。
だからと言って、台所のヤカンのお湯が半分の時間で沸騰しません。
お風呂のお湯が、半分の時間では沸きません。
話を元に戻します。
都市ガス成分中の C3H8 2.8% を無くしてしまえば
その分、安くなるということです。
微妙な、感覚的な、都市ガス中の液化石油ガス成分を割愛することで
値下げを実現しようという、数値化しないとまったく気が遣いないかも知れない
原料ガス自体の変更なのです。
勉強になりました、ありがとうございます。
川口液化ケミカル株式会社
TEL 048-282-3665
高圧ガス、低温機器、真空機器
ありがとうございます。
今日の格言
人生の目的とは?
「生きる、ということは徐々に生れることである。」
(サン・テグジュペリ)