露点計
露点計の紹介です。
露点(Td)=大気中の水分が飽和に達して凝結して露が生じ始める温度です。
100%RHの時の気温は露点に等しくなります。
露点と気温の差が大きいほど空気は乾燥していて結露しにくい状態です。
露点は温度が変化しても変わりませんが、気圧の影響を受けます。
型式:DMT242 露天温度のみ出力 4〜20mA 露点精度±2℃
価格 1台 \285,000-
※ハウジングは、埃や泥、水跳ねなどの、環境にも耐え得るIP65クラスの
防滴防塵構造です。
補足説明
水蒸気圧(Pw)=空気中、またはある気体中に水蒸気によって生じる圧力です。
飽和水蒸気圧(pws)
=ある温度において飽和状態まで水蒸気が含まれた場合の水蒸気圧です。
温度が高くなればなるほど気体中に含むことができる水蒸気量が多くなるため
飽和水蒸気圧も高くなります。
相対湿度(RH)=ある温度での飽和水蒸気圧と水蒸気分圧の比率です。
パーセントで表示されます。
%RH=100x(Pw/Pws)
相対湿度は温度に大きく影響を受けます。
気圧も相対湿度を変化させます。
例えば、温度が一定に保たれている場合
気圧が2倍になると相対湿度も2倍になります。
携帯電話に使用される面実装の水晶デバイス(振動子・発振器・フィルタ)
の接合時、−60℃近傍の露点下の条件が必要になります。
光ファイバ通信に使用されるレーザダイオードや光スイッチの接合にも
同様に−40℃近傍の露点雰囲気が必要です。
そうした露点雰囲気の測定に使用されるのが
露点計です。
酸化アルミナ式のミッシェル社、パナメトリクス社、日本冶金 SAW社など
多々メーカー製品が販売されています。
そのなかで、ご時世なりの低価格商品が、本日ご紹介する
ヴァイサラ社製露点計です。
ヴァイサラ DRYCAP(ドライキャップ)
特徴
・DRYCAP 高分子薄膜センサー
・露点精度 ±2℃
・露点での安定性を保ちます
・オートキャル(自動補正)機能
・速い応答性
・結露に強い
・NISTにトレーサブル(英文校正証明書付き)
保護カバーをはずし、露出して確認できるセンサー部
他社に対し後発である、1997年発表されました。
高分子薄膜センサーであるため、非常に乾燥した環境から
高温多湿環境まで使用できるのが特徴です。
オートキャル(自動補正)機能を持っているため
プロセス稼動中にセンサー加熱し、上昇したセンサー温度が環境温度まで
下がっていくとき湿度と温度をモニターします。
このデーターを自動的に解析し、ドリフトしている可能性があれば
マイクロプロセッサーにより校正曲線に乗せるよう自動的に補正されます。
この結果により、センサーは低露点においても±2℃以内の精度を
維持できるのです。
また、センサーは結露に対し耐性があります。
結露に弱いセンサーですと一時的にプロセス水の飛沫を
浴びますと低露点の測定に影響が出てトラブルとなります。
DRYCAP は、運転開始時のライン内結露、微粒子による汚れなどにも
影響を受けません。
更に、化学物質に対しても耐性を持ち、過酷な環境に対応可能です。
測定露点範囲 −60〜+80℃ Td
使用温度範囲 −40〜+350℃
圧力 最大 20 bar (直接取り付け可能)
高圧ガス、低温機器、真空機器
川口液化ケミカル株式会社
TEL 048-282-3665
ありがとうございます
今日の格言
人生の目的とは?
「人は、自分自身のために生きるより
他人のために生きる法が、満足が大きいのだ。」
(ヘッセ)