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流量計の長所と短所 Part3

「差圧式・渦式流量計」のご紹介です。

先ずは差圧式流量計です。

差圧式流量計は、「絞り流量計」と「層流流量計」に2分されます。

「絞り流量計」は、さらに「オリフィス・ベンチュリ・ノズル」などに
細分化されます。
ベルヌーイの定理から、管路の途中に穴や絞り(オリフィス)を
設けて、上流・下流の圧力差から流量を算出するのです。
この流量計での測定する流れのパラメーターは差圧です。
よって圧力測定の正確さが重要となりますが、圧力は温度と
密接に関係していますので温度管理も重要な要素です。
大流量の計測でオリフィス方式が用いられるのは、構造が
簡単なこともあるようです。
プラント関係などでは、設置条件や誤差、補正方法など
実証例として検証が進められているようです。

「層流流量計」は、細管の上流・下流の圧力差から流量を算出する
ハーゲン・ポアイズ式流量で、層流を利用するためその名がついてます。
主に小流量用に限定されています。
ただし、高精度の絶対圧力計と温度計を内蔵して質量流量を計測可能にし
安定性と再現性を持つものもありますし、更には外部の温度に鈍感なように
工夫されてきています。

次に「渦式流量計」です。

管路の中にある渦発生体から発生する
カルマン渦のストローハル数から算出することから
渦式と呼ばれています。

レイノルズ数が同じであれば流体の種類に依存しない利点
があるものの、渦発生体の圧力損失が大きいため
安定した渦流下である低流領域しか使用できないのが欠点です。

※カルマン渦
 流れの中に物体が置かれていると、その後ろには渦が発生する。
 流速が小さい間は、物体の後ろに非対称の渦が不安定にできるが
 流速が大きくなるにつれ、連続的に規則正しい渦が発生する。
 カルマン氏が列の間隔と渦の間隔が安定である条件を発見したことから
 このような渦列をカルマン渦と呼ぶ。

今回は、高圧ガス業界では少々頻度の少ない
流量計でした。
こんな流量計もあるとだけご記憶ください。

川口液化ケミカル株式会社
TEL 048-282-3665
高圧ガス、低温機器、真空機器

ありがとうございます

今日の格言
人生の目的は?
「生涯の幸福な時は、全体的に見て仕事をしているときである。
 最後の息をひきとるまで能動的であることは現在の生活の
 意義であり、解決である。学者にとっても僧職にあるものに
 とっても。
 かくあることこそわれわれの運命なのである。」
(ヒルティ)

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