硫化水素
昨年末年の瀬 12月29日 秋田の温泉地で4人の方が倒れました。
発見当初、いずれも意識がない状態だったようです。4人は雪の中にガスがたまっている所に落ちたようで、秋田県警は有毒ガスが原因の可能性があるとみて調べていました。
宿泊していた旅館さんによると、母親と子ども二人が午後三時ごろから遊びに出掛け、午後五時になっても帰ってこないため従業員らが捜していたようです。
この事故は、硫化水素による中毒が原因となりました。
硫化水素とは、無色・腐卵臭・可燃・毒・腐食性を有する毒性ガスです。許容濃度 10 ppm。大学等の実験室でも使われることがありますが、微量がもれただけでも十分な毒性を有するものです。ましてや高濃度のガスが充満した場所に曝されれば、容易に想像がつきます。
毒性ガスの特性を良く知ることが先ず第一です。
以前、自衛隊の演習で、炭酸ガスが充満した「くぼ地」で、隊員が中毒になったこともあったと記憶しています。不用意な事故とは限らず、ガスのたまりやすいピットなどでの作業などにも注意が必要です。
ガスが溜まりやすい場所には不用意に近寄らないことが第二。
ガスは見えませんので、注意が必要です。
川口液化ケミカル株式会社
048-282-3665
今日の格言
「鳥のまさに死なんとするや、その鳴くや哀し。
人のまさに死せんとするや、その言うや善し。」
(曽子)
人間が極限の状態におかれたり、なにか真剣に
取り組んでいるときに発した言葉は、誰の胸をも打ちます。